【陸上】女子200m五輪メダリストのムボマが競技復帰へ テストステロン値の基準をクリア
女子200m東京五輪銀メダルのC.ムボマ(ナミビア)がDSD(性の発達が先天的に非定型的である状態)に関する規則の基準をクリアし、競技に復帰することがわかった。 世界陸連 男性の思春期を経たトランスジェンダー選手は女子競技から除外と発表「女性アスリートのための公平性を維持」 23年3月にDSDに関する規則が変更され、全種目において最低24ヵ月間、テストステロン値を2.5nmol/Lの制限値以下にすることが求められることとなった。ムボマは先天的にテストステロン値が通常よりも高く、性分化疾患と診断を受けていたため、この規則変更によって昨シーズンは競技会に出場することができなくなっていた。 400m~1マイル以外の種目については、規則変更時点ですでに出場していた選手には暫定措置として6ヵ月間、制限値以下に抑制することで競技会出場が認められることとなっており、この基準を満たしたものとみられる。なお、400m~1マイルについては現時点でムボマは出場資格を持たない。 ナミビアの報道機関・The Namibianはムボマは5月から欧州に拠点を移し、パリ五輪を目指して活動を続ける予定だと報じている。
月陸編集部