合宿２日目に臨んだなでしこジャパン（カメラ・浅岡諒祐）

　サッカー女子日本代表「なでしこジャパン」は２２日、千葉県内で韓国女子代表との国際親善試合（２６日・国立）へ向けて練習を行った。この日は海外組も含めて２３人全員が合流。Ｕ―２０女子日本代表のＤＦ小山史乃観と、離脱したＦＷ上野真実の代わりに追加招集されたＦＷ塩越柚歩は室内で別調整を行った。 　９月のＵ―２０女子Ｗ杯コロンビア大会で準優勝した「ヤングなでしこ」のＦＷ松窪真心（まなか）は今回が初招集。同大会では最優秀選手に贈られるゴールデンボール賞に次ぐシルバーボール賞を受賞した松窪は「一番最初が大事だと思う。大事なときに爪痕を残せるように、少しでも自分の特徴を出せるように頑張りたいです」と初の代表に意気込んだ。 　この日から合流した選手のほとんどが軽い練習のみで終わったが、松窪は昨夜到着したこともあり、２１日から合流した６人と共にパス練習やシュート練習などに参加。同試合まで臨時でコーチを務める内田篤人コーチと練習を共にし「優しい声かけの中にも細かいところを伝えてくれる。トップで戦っていた選手だなと感じます」と語ると「（印象に残っている言葉に）メリハリをつけてやろうって。自分の中でちょっとふわふわしていた雰囲気が合ったんですけど、そこを切り替えてやらないとなと思いました」と内田コーチの声がけで気を引き締めた。 　松窪の他に、ＭＦ藤野あおばやＭＦ浜野まいから、既にパリ五輪で戦った経験を持つ同世代の選手も今回選出された。「自分の個人賞よりも、優勝トロフィーを目の前で２大会連続で目の前で逃して悔しいという気持ちが強い」とＵ―２０女子Ｗ杯を振り返った松窪。「Ｕ―２０のＷ杯をみんなでとろうと思っていたんですけど、周りの選手がレベルアップして全部は行けなかった。トップチームのＷ杯やオリンピックはとりたいなと思います」。アンダー世代で達成できなかった目標を、フル代表でつかむことを誓った。