国語の成績がいい子は算数も優秀ってほんと? 「国語力」なるものにだまされてはいけない意外な理由
親が数字が苦手でも、子どもを算数好きに育てられる!
自分が数学をはじめとした勉強が苦手だし、教える時間もないからと、ついつい子どもの勉強が先生や塾任せになってしまっていませんか? そんなあなたに、書籍『小学生30億件の学習データからわかった 算数日本一の子ども30人を生み出した究極の勉強法』をオススメします。 数学が苦手な人でも、難しいことをせずとも、子どもを算数好きに育てる事は可能なんです! タブレットを利用した小学生の算数学習教材で、全国模試1位の子どもを多数輩出している「RISU」による30億件の学習データに裏づかれた「算数(勉強)が伸びる子」の育て方。 過熱する中学受験。「こんなはずじゃなかった…」通塾してからわかった“塾選びの落とし穴” 今回はその中から、「Q 国語の成績がいい子は算数も優秀ってほんと?」というトピックスをご紹介。国語ができる子どもは、算数などそのほかの教科の成績もいいとはよく聞くけれど、果たして本当なのか…!?
国語の成績が良ければ算数の成績が良くなる……わけではない
「国語ができる子どもは、算数などそのほかの教科の成績もいい。国語はすべての教科の基礎である。だから国語だけをひたすら勉強すれば全教科が伸びていく」 世の中にはそんなことを言う人がいますが、この主張には何の根拠もありません。学習ビッグデータによれば、ほぼ100%誤りです。 少し考えてみていただきたいのですが、そもそも算数に出てくる国語の要素といえば、文章題の問題文ぐらいのものです。それもせいぜい4行くらいの短い文ですから、高度な国語の読解力など必要ありません。 問題文も理解できないほど国語がわかっていなければ、もちろん文章題は解けませんが、それはつまり日常レベルの日本語が使えないということですから、国語の成績うんぬんという話ではありません。 国語ができたら自動的に時計が読めるようになるのか、四則演算ができるようになるのか、常識的に考えればそんなはずがないことはおわかりいただけるでしょう。 国語と算数はほぼ無関係の教科と言えます。そうであれば、果たして算数をサボって国語だけを勉強して、算数が伸びるでしょうか? ありえません。「国語を鍛えれば算数が伸びる」という説には、エビデンスなどまったくありません。 「国語の成績が良くて、算数も良くできる子どもを実際に知っている。やっぱり何か関係があるのではないか」と思う方もいるかもしれません。そういう子どもは、単に勉強全般が得意なのです。 勉強の習慣が身についていて、学習に日々コンスタントに取り組めていれば、当然どの教科の成績も伸びていきます。国語の学習そのものが算数の学習に生かされているわけではありません。