デザインとディテールにこだわったリラクシーな空間
すっきりと整った空間は、くつろげるだけでなく気分を高めてくれるから仕事で忙しいカップルにとって、無理せず“キレイ”を保てる部屋は重要! 内装の素材・色使いから動線まで、合理的で美しいデザインを追求し、きちんと見えるのに自然体でくつろげる。そんなリラックスできる暮らしをY邸に学ぼう!
Y邸/2LDK/85㎡
グラフィックデザイナーの夫とアパレル業界で働く妻が、築20年のマンションをフルリノベーションして叶えたのは、美しく整いながらリラクシー感のある住まい。 心地よさを生み出しているのが、視線の抜けのよさと手触り感。リビングはガラスのローテーブルやスチールデスクなど、すっきり見える家具で最小限に抑え、壁づけにしたキャビネットは足元を抜いて浮遊感を出すなど、視界の広がりを細部まで意識。床は柔らかな質感のカーペット敷きにして、「ソファに寄りかかって座るほうが好み」というY夫妻が、思わずゴロリとしたくなる空間に。 多忙な毎日でも、手間なく“キレイ”をキープしやすい工夫も随所にある。そのひとつがウォークスルーできるクローゼット。もともとは居室だった場所を、玄関土間から直接出入りでき、通路へ抜けられるよう変更。大きな窓があり、明るい光が入るため、朝の身支度がしやすく選ぶ楽しみも広がる。帰宅時も、ウエアを整理、収納してからLDKに向かうことで、仕事のスイッチをオフにできる。 居室のドアはいずれも上吊りの引き戸。足元にドア枠やレールがないため、空間の繋がりが生まれ、ゆったりと感じさせるだけでなく、ルンバが自走しやすいという利点も。出勤前にセットすれば、帰宅時には床掃除は完了している。 家づくりのイメージを伝えるために、好きなデザインの画像をまとめて、〈ハウストラッド〉に相談。後はデザインも内装もパーツ選びもほぼお任せだったという。「中途半端に口を出すより、専門家に任せたほうが統一感のある、いいものになるはずですから」とその理由を語る。結果、頑張らなくても凛とした佇まいを維持しやすく、居心地のいい住まいが実現した。最後に、「照明を落とし、街の明かりを感じながら、お酒を飲む時間がお気に入りです」と語ってくれた。