「メードイン双葉のタオル」を贈呈へ 越の経営者に復興訴え 東南アジア訪問で福島県の内堀知事
福島県の内堀雅雄知事は10日からの東南アジア訪問で、双葉町に事務所を構える浅野撚糸(岐阜県)が新たな撚糸技法で開発したバスタオル「わたのはな」をベトナムの経営者に贈る。双葉町産のタオルを通し、東日本大震災と東京電力福島第1原発事故からの復興をアピールする。6日、県庁を訪れた浅野撚糸の浅野雅己社長との懇談で意向を示した。 同社は双葉事業所で従来の糸より柔らかな風合いを誇る「超無撚糸」を製造し、ベトナムなどで製品化している。内堀知事はベトナムを訪問し、旅行会社や航空会社などを運営する「ベトトラベルグループ」の経営陣にバスタオルを贈る方向で調整している。内堀知事は「メードイン双葉のタオルすごいよ、使ってみてと伝えたい」と語った。 浅野社長は「双葉に人が住んで、工場で働き、タオルを開発したことを世界に発信したい」と誓った。 同社の双葉町進出の橋渡し役となった「よい仕事おこしネットワーク」の事務局を務める城南信用金庫(東京都)の川本恭治相談役(県しゃくなげ大使)が同席した。