「平和な世界」へ思い 天皇陛下、新年の感想
天皇ご一家は1日、新年を迎えられた。天皇陛下は宮内庁を通じて感想を公表し、世界各地で戦争や紛争により多くの命が失われていることに「心が痛む」とし「平和な世界を築くために、お互いの理解に努め、協力していくことの大切さを改めて感じている」と記した。 陛下は感想で、自然災害や物価上昇などによる国民の苦労を案じ、支援の輪が広がっていくことを期待した。その上で「今年も、人々がお互いを思いやりながら支え合うことを願い、新しい年が、明るい希望を持って歩んでいくことのできる年となることを祈る」と結んだ。 今年は5月に即位から5年の節目となる。天皇、皇后両陛下の主要地方公務としては5月に岡山県で全国植樹祭、10月は佐賀県で国民スポーツ大会(国体から改称)と岐阜県で国民文化祭、11月に大分県で全国豊かな海づくり大会がある。 両陛下の長女愛子さまは今春、学習院大を卒業する見通し。秋篠宮家の長男悠仁さまは4月から高校3年となり、9月に18歳の成人を迎える。上皇后美智子さまは10月、卒寿の90歳となる。