「モンスター」に出演中の趣里

　14日スタートしたフジテレビ系ドラマ「モンスター」で、主演の趣里が扮する神波亮子は新人弁護士。先輩弁護士を振り回し、潜入調査など神出鬼没な破天荒キャラクターを怪しく演じた。女性弁護士が主人公のドラマはこのところ少なくない。共通点も多々見られる。 　放送初回、自殺教唆の罪に問われた被告の無罪を勝ち取った亮子。「高3の時に司法試験に受かりました。10年以上も前の話ですけど」と自身のキャリアをサラリと明かした。 　リアルの世界で司法試験の最年少合格は、18歳3か月の当時大学1年生だとされる。ドラマでは亮子のほか、今年4月期のテレビ朝日系「JKと六法全書」の桜木みやび（幸澤沙良）は「高校1年生の時に史上最年少で一発合格」、昨年のフジ系「うちの弁護士は手がかかる」の天野杏（平手友梨奈）も「最年少で司法試験に合格した超エリートの新人弁護士」という、似たような設定となっている。 　キャラを際立たせるために「最年少」は必須なのか？　JK弁護士の桜木に至っては2年生で法廷に立っているが、実務に必要な司法修習には1年を要するため、無理筋な経歴と言える。 　女性弁護士役は今期、日本テレビ系「離婚弁護士　スパイダー～慰謝料争奪編～」で高橋メアリージュンが〝剛腕〟の美雲飛鳥を演じている。過去には、目的のためには手段を問わず、欲におぼれた悪人たちを食い尽くす結希凛子を篠原涼子が演じた「ハイエナ」（テレビ東京系）もあった。「モンスター」に「スパイダー」「ハイエナ」とは何ともおどろおどろしい。 　19日に始まるテレ東系「バツコイ」の主人公・カホリ（高田里穂）はアラサー弁護士、WOWOW「完全無罪」の千紗（広瀬アリス）も…。ドラマ界は女性弁護士の主役ブームか。