映画界の巨匠も絶賛 世界が注目する話題の『人肉アイテム』とは
『人肉アイテム』は現在およそ30種類。数多くの映画やCMで特殊メイクや特殊造形などを手がける会社・自由廊が制作を担います。人肉はシリコンで再現していて、1つ作るのに1~3か月ほど時間を要するといいます。 ――制作の際のこだわりはありますか? 2つあって、1つは完全に人間というか、完全に人の肉っていうのが絶対。“そのもの”みたいなリアルさ。もう1つが日用品であること。シンプルに口・指・目だけじゃなくて、何か用途がある。人肉USBはUSBとして実際に使えますし、人肉小銭入れも、ぎりぎり小銭入れとして使えます。 ――小銭入れにはひげが生えていますね ひげをつけるか悩んでたんですけど、言葉選ばず言うとおっさんの方が“きもかわいく”なるかなと思って。女性とかみたくきれいすぎると、自分の中では本物感が出づらいというか。モデルさんとかも「本当に人間なのか?」みたいに思うことがあったので、それだったらちょっと汚い方が身近に感じられるのかなって。基本的に30代から50代のおじさんが多いですね。
■海外の反応 映画界の巨匠が絶賛
――海外の監督やアーティストとの交流もSNSで拝見しました。これまでどんな方から連絡がありましたか? アイテムを持っている方でいうと、『フルハウス』というドラマに出ていた“ジェシーおいたん”でおなじみのジョン・ステイモスさんとか、ラッパーのリル・ヨッティーさん、歌手のジェイソン・デルーロさん、メジャーリーガーだと2015年にサイ・ヤング賞をとったジェイク・アリエッタ投手とか。 ――国内よりは海外の方からの反応が多いですか? はい。海外の方はオリジナルのものが好きなんだなと。(人肉アイテムに)似たようなものはあると思うんですけど、初めて見る人はオリジナルだって言ってくれたり、自分の目とか口で作れるのもオリジナル。(僕自身が)展示会もやって音楽もやってというのもオリジナルだねって。それでみなさん楽しんでくれます。 ――『シェイプ・オブ・ウォーター』などで知られるギレルモ・デル・トロ監督とも交流を? 監督は(日本に)来てくれました。「クレイジーだ。こういうの好き」というのはすごい言ってくれましたね。 ――ギレルモ監督が特に気に入っていたのは? 目のサイコロですかね。Twitterにもあげてくれて、ずーっと(人肉アイテムを)触っていたので、気に入ってくれたんだと思います。