ポチェッティーノは結局力不足なのか 16年の監督キャリアで獲得タイトル数はわずか3つ
国際大会タイトルはなし
今季もプレミアリーグで9位と、苦しいシーズンが昨季から続いているチェルシー。成績不振が続き、今季から指揮官に就任したマウリシオ・ポチェッティーノの解任も噂されている。 ポチェッティーノの監督としてのキャリアの転機は、14-15シーズンだろう。トッテナムの監督に就任したポチェッティーノは、初シーズンでプレミアリーグ5位。その翌年の15-16シーズンにはプレミアリーグ3位、さらに翌シーズンにはリーグ準優勝を達成。監督としてのキャリアが波に乗った瞬間だった。 好成績を残していたポチェッティーノは18-19シーズンのチャンピオンズリーグで遂に決勝進出を果たす。しかし結果は準優勝。国内リーグでも国際大会でも惜しくも重要なタイトルは取れぬままであった。その後19-20シーズンにチームの不調が続きプレミアリーグ14位まで転落、ポチェッティーノはトッテナムから解任された。 パリ・サンジェルマンで国内タイトルを3つ獲得したポチェッティーノは、昨季12位に終わったチェルシーの再起を担った。しかし今季も無冠確定、さらに国内リーグでも9位という結果となった。 監督としての16年のキャリアで、ポチェッティーノが獲得したタイトルはフランス国内のカップ戦2つとリーグ・アンのタイトル計3つ。国際大会でのタイトルは無い。 同じ50代の監督の中にはペップ・グアルディオラやユルゲン・クロップ、ディエゴ・シメオネ、トーマス・トゥヘルなど多くの有名監督がいる。獲得タイトルが3つというのは、同世代の監督の中でもかなり少ないと言えるだろう。 数字や成績だけ見ると、ビッグクラブを担うには力不足であるように感じる。チェルシー解任後の進路は定かではないが今後キャリアの好機が訪れることはあるのだろうか。
構成/ザ・ワールド編集部