チャールズ国王、誕生日祝賀パレードのトゥルーピング・ザ・カラーへの出席を決意 がん治療中でも参加を熱望
毎年6月に英国王室が開催する大イベント、トゥルーピング・ザ・カラー。チャールズ国王が出席を決意したと英紙が報じている。 【写真】チャールズ国王が君主になって初めて。トゥルーピング・ザ・カラー2023の一部始終を写真で振り返る
トゥルーピング・ザ・カラーは君主の公式誕生日祝賀行事で、君主の実際の誕生日に関係なく6月に開催される。今年は6月15日（土）に行われる予定だが、現在国王はがんの治療中。公の場所にも現れていない。そのためパレードがどうなるのか注目が集まっていたが、国王は出席することを決めたという。新聞「デイリーメール」が報じている。
同紙によると「国王は健康状態が許すのであれば出席すると決意している」。それをかなえるために側近たちは方法について検討を始めているとも。関係者は「今後、国王が出席したいと考えている重要な行事がいくつも控えているが、トゥルーピング・ザ・カラーはその筆頭に挙げられている」と国王の熱意を語っている。
パレードはバッキンガム宮殿からスタートし、ザ・マルと呼ばれる宮殿前の大通りなどを通り、近衛騎兵練兵場のホースガーズパレードを周ってからバッキンガム宮殿に戻る。君主は馬に乗り、近衛騎兵隊を率いるのが伝統である。国王も昨年、馬でパレードに参加したが（写真左）、今年は健康状態を配慮し馬車に乗って移動する可能性もあるという。
同紙によると国王が馬車に乗るか馬で現れるかは、国王の容態と医師のアドバイス次第。時期が近づくまではっきりした決定は下されないと報じている。
エリザベス女王も1986年まで馬に乗って近衛騎兵隊を率いていたが、その後は年齢や健康状態を考え馬車に乗って登場していた。長らく君主が馬車に乗って登場するパレードに慣れていたイギリス国民は、君主が変わった昨年のパレードで大混乱。近衛兵の帽子、ベアスキンをかぶって馬に乗って登場した人物が国王（写真）であるとは思わず、国王が前を通ったことに気がつかない人が続出するという悲劇が起きた。今年はどんなパレードになるのか、楽しみにしたい。
