鴨川市の広報紙の表紙写真が県最優秀に 全国広報コンクールへ(千葉県)
鴨川市が発行する広報紙「広報かもがわ」の令和5年10月15日号の表紙写真が、公益社団法人日本広報協会が主催する「令和6年全国広報コンクール・広報写真(1枚写真)の部」で、千葉県選出作品(最優秀作品)に選ばれた。全国審査に出品され、5月中に結果が発表される。 コンクールは、地方自治体の広報活動の向上を目的に、毎年実施されている。▽広報紙((1)政令指定都市部(2)市部(3)町村部)▽ウェブサイト▽広報写真((1)1枚写真(2)組み写真)▽映像▽広報企画――の各部門で審査される。広報写真の部では、表現力や技術力、レイアウト、キャプションの使い方などがポイントになるという。 鴨川市の作品は、広報紙の表紙で「百歳高齢者表彰」の元気な100歳を紹介したもの。 審査では「元気なおばあちゃんの気持ちの良い笑顔。漁港を背景に地域の風景を取り入れ、優しい笑顔からこの人が、楽しく地域で生活している姿が見えてくる。光の柔らかさや全体の色合いもきれいにまとまっている」などと、高い評価を受けた。 撮影者は、同市秘書広報室広報広聴係の青木麻衣主事。被写体は、100歳を迎えた市民22人の中で、関東大震災の日に横浜で生まれ、避難のため鴨川に移住したというエピソードを持つ藤後たまさんで、「周りへの感謝や日常の楽しいことなどを笑顔で話す藤後さんを、多くの人に知ってもらいたい」という気持ちで撮影に臨んだという。 撮影場所は藤後さんの自宅前で、「港まちで育ったことを伝えるため、背景は海だけでなく、船も写るようにして、人柄が伝わるように表情が一番映える構図を意識した。タイトルもシンプルで表情を邪魔しない位置に配置し、手に取りたくなるようなレイアウトを目指した」と青木主事。 「入賞は、撮影に快く応じていただいた藤後さんと、家族の協力があって。感謝しています。これからも努力を惜しまず、魅力的な広報づくりにまい進していきます」と話している。 同市では、平成27年度と令和元年度に1枚写真で、平成29年度と30年度に組み写真で、同コンクールの県最優秀賞に選出されており、5回目。県内の広報写真部門で、常に高い評価を受けている。