400年前の台湾と世界のつながりを紹介 日本やオランダから文物集結 台南で特別展
(台南中央社)400年前の台湾と世界のつながりを振り返る特別展「跨・1624:世界の島台湾」が来月、南部・台南市の国立台湾歴史博物館で開幕する。日本やオランダなどから100点を超える文物が集結し、当時の東アジア貿易の盛況を紹介する。 同館によれば、日本の国立歴史民俗博物館からは17世紀に日本に来航したポルトガル人と東南アジアの船員を描いた「南蛮人来朝図屏風」など20点、神戸市立博物館からは約300年前の時代に中国船が日本の港に停泊する様子や中国の商人が暮らした唐館の生活風景を描いた「長崎唐館交易図巻」など8点がそれぞれ貸し出される。日本からやって来る文物には、貿易や外国とのやりとりに関連する古絵図や陶器、漆器などが含まれる。 オランダからは、オランダ統治時代にオランダ人宣教師が原住民(先住民)族シラヤ族の人々に洗礼を施す光景を題材にした大型油絵も貸し出される。同作が台湾で展示されるのは初めて。同館は、当時のオランダ人と先住民族の交流を伝える数少ない記録だとしている。 特別展は来月1日から6月30日まで開かれる。 (張栄祥/編集:名切千絵)