会見するドジャース・山本（AP）

　５日（日本時間６日）に開幕するパドレスとの地区シリーズの第１戦先発の大役を任されたドジャースの山本由伸投手が４日（同５日）、意気込みを語った。第１戦先発をロバーツ監督から告げられたのは前日の練習前。当初は第２戦の先発予定だったが、球団は登板２日前に急きょ、山本を頭に持っていくことを決断をした。 ◆大谷翔平、好投の山本由伸に拍手【写真】 　本人は「伝えられた時は多少びっくりするところもあった。体調もすごくいいし、まだ（登板に向けた練習）メニューも変えられるタイミングだった。初戦は流れを左右する。責任を持って投げたい」と覚悟を決めた。 　山本にとってパドレスは今季の韓国での開幕シリーズで１イニング５失点ＫＯと、屈辱を受けた相手。今季は２試合に登板し、計６イニング８失点と打ち込まれている。ただ、開幕序盤と今では状態も違う。「いい打者がたくさんいるし、いいチーム。とにかく全力で頑張る」。 　これまでもビッグゲームは抜群の集中力を発揮してきた。ドジャースが山本にかける理由の１つは、６月のヤンキース戦だ。敵地ヤンキー・スタジアムでの７イニング無失点の快投に、ロバーツ監督は「あの時のヤンキースはメジャーでも一番いいプレーをしていた。その相手に、彼は最高の投球をした。彼の才能を信じている」。 　負けず嫌いの山本にとって、今季のけがは悔しさが募る。だが、１０月に活躍すれば、チームもファンも納得する。それは本人もよく理解している。「１０月が大切だというのは雰囲気で感じ取れる。プレー中は楽しいか分からないが、終わった後に楽しかったと思える結果になれば」。背番号１８の真価が問われる。（写真はAP）