“タックル数No.1”はムヒタリアンとチャルハノール いぶし銀すぎるインテルMF陣のバランスは欧州屈指のレベルに
守備での貢献度も抜群
先日行われたコッパ・イタリアではベスト16でボローニャに延長戦の末敗れてしまったが、インテルはイタリア国内で抜群の安定感を誇っている。 セリエAでは2位ユヴェントスに4ポイント差をつけて首位を走っているのだが、中でも完成度の高さを感じさせるのが中盤だ。 今夏にアンカーのマルセロ・ブロゾビッチを失ったが、代わりにレジスタとなるハカン・チャルハノールがきっちりを穴を埋めた。 目立つのは、そのチャルハノールと34歳のベテランMFヘンリク・ムヒタリアンの守備貢献度だ。2人は攻撃的な役割を好む選手だったが、インテルでは守備面も確実にレベルアップしている。 その貢献は数字にも表れていて、ここまでチャルハノールとムヒタリアンはリーグ戦でのタックル成功数がチームNo.1となる36回もある。さらにインターセプト数はムヒタリアンが20回でチームトップ、シュートブロック数はチャルハノールが8本でチームトップだ。 攻撃面でもチャルハノールはチャンスメイク数25回でチーム2位、ムヒタリアンは20回で第4位、5位には先日セリエA通算250試合出場を果たした26歳のMFニコロ・バレッラが名を連ねている(18回)。 バレッラの成長も大きく、伊『Gazzetta dello Sport』は「バレッラのプレイを見ていると、彼がまだ26歳であることを忘れそうになる。彼はキャリアのピークに達し、今後10年近く高いレベルをキープできると期待される」と完成度の高さを称える。26歳でインテルのリーダー格の一人となっている頼もしいMFだ。 この3人で構成する中盤はバランスがよく、渋い働きが期待できる。中盤がきっちりとバランスを取り、ウイングバックの攻撃参加とラウタロ・マルティネス&マルクス・テュラムの2トップを活かしていく流れがスムーズに機能しており、今のセリエAでは一段か二段上のレベルにあるチームと言えるだろう。
構成/ザ・ワールド編集部