竹炭の可能性を探る 下久堅の有志団体 源助かぶ菜の栽培に活用【長野県飯田市】
竹林整備と竹の活用に取り組む長野県飯田市下久堅の団体「CHIKURIN」(宮内雅代表)は本年度、竹を肥料に使う源助かぶ菜の実証栽培を行う。4種類の方法で栽培して食べ比べる計画で、9月27日に5人で種まきをした。 実証栽培は300平方メートルほどの遊休農地で県の地域発元気作り支援金を活用して行い、▽竹チップを散布▽竹炭を散布▽施肥をしない▽一般的な施肥―の4通りで栽培する。 12月に収穫して生育の違いを確認してから、生の状態と漬物を食べ比べる予定。その結果を受けて源助かぶ菜の栽培、許可を得て漬物の加工も手掛ける構想を思い描いている。 源助かぶ菜をCHIKURINの活動に絡める展開は、今年2月に開いた勉強会に都内在住の元ハナマルキ社員、原功さん(上飯田出身)を講師に迎えた発酵食品の勉強会をきっかけに具体化。源助かぶ菜の味わいと竹の力を組み合わせた展開として取り組んでいく。 宮内さんは「実際にうまく育つかは今後のお楽しみ」と話し、竹炭の散布と種まきに汗を流した。