大阪「みさき公園」ラストスパート 31日で63年の歴史に幕 最終月は新型コロナの影響で休園も
大阪「みさき公園」ラストスパート 31日で63年の歴史に幕 最終月は新型コロナの影響で休園も
大阪府岬町の遊園地と動物園を併設する「みさき公園」が31日午前、最後の営業を開始した。先月末から新型コロナウイルスの影響で臨時休園。24日に屋外施設のみ営業を再開したが、27日に大阪府が外出自粛要請を出したため28、29両日は再び休園し、30日に営業を再開した。31日夕に営業を終え、63年の歴史に幕を閉じる。 【動画】3月閉園の遊園地に沿線住民が巨大感謝状 新型コロナで休園中も職員「励みになります」
同園を運営する南海電鉄によると、同園は1957年に開園。動物園と遊園地を併設し、みさき公園駅のある南海本線沿線の大阪府内のファミリー層を中心に人気を集め、和歌山県からの来園者も多く、年間来場者数は1966年度は約96万人、1989年度に72万人を記録した。 しかし、近年は減少傾向が続き、2017年度は約36万人、2018年度は約33万6千人となるなどして営業損益の赤字が続き、昨年3月に南海電鉄が運営撤退を発表。その後、後継会社を探していたが実現には至らず、今月末での営業終了・閉園が決まっている。
最終営業日を迎え、同園の真貝征志郎園長は「これまで63年間営業を続けることができたのも、たくさんの皆様に支えられてのものだと思っています。私たちは来園頂いた皆様の笑顔がやる気につながり、我々の誇りであり、やりがいでした」と話す。
また「きょうも皆様にみさき公園らしく、ほんわかとした笑顔になって帰っていただけたらなあと思っております。私が生まれる前から営業しておりましたので、開園から来ていただきました皆様全員にお礼の言葉を述べたいと思います」と話していた。