【オーストラリア】コクヨ、豪支店設置でオフィス家具事業拡大へ
コクヨは、オーストラリア・シドニー中央商業地区(CBD)に現地支店を設置し、本格的に同国のオフィス家具事業の拡大を目指す。同国のオフィス家具市場は、働き方改革が進みウェルビーイングへの関心が高いことから、同社製品の強みが発揮できるという。【NNAオーストラリア編集部】 コクヨは代理店を通じ、約10年前からオーストラリア市場に参入している。 同社の現地支店の関係者はNNAオーストラリアに対し、オーストラリア市場では輸入品を扱う米国系を中心に、製造・販売を行う地場企業などが同社にとって競合に当たると説明した。一方、コクヨのオフィス家具は多くが日本製で、オーストラリアでは日本製品は高品質で知られているため同社事業の成長が見込めるという。また、ユーザーの間で、特定メーカーへのこだわりが強くないことは、同社が販路を拡大する上で有利な点だ。 中東情勢などを背景に、新型コロナウイルスの感染流行時に問題となったサプライチェーン(供給網)の障害が再び世界的に認められるが、コクヨは日本や中国から製品をオーストラリアに運んでくることから、大きな影響はないという。 今後は、さまざまなPR戦略などを通じて、オーストラリアでの販売増加を狙う。