熊本市役所本庁舎「桜町」へ移転建て替え 大西市長が議会に提示 中央区役所の分棟候補地も
委員からは「移転により中心市街地の重心が変わる心配がある。一体性・回遊性を高める取り組みを」「現庁舎の跡地活用は市民の関心が高く、まちづくりの中で非常に大事だ」との指摘や、「建て替えに納得していない市民もいる」などの意見が出た。(臼杵大介) NTT西日本「熊本市の意向を尊重」 熊本市が市役所本庁舎を中央区桜町に建て替える案を示したのを受け、敷地を所有するNTT西日本(大阪)は24日、熊本日日新聞の取材に「市の意向を最大限に尊重し、まちづくりに貢献できるよう、真摯[しんし]に向き合っていきたい」と答えた。 熊本市役所本庁舎 地上15階、地下2階建てで、1981年に完成した。市は2016年の熊本地震を機に耐震性能に関する2度の調査を実施し、現行の建築基準法などが求める耐震性能を有していないと判断。大西一史市長は23年6月、市が設置した有識者会議からの「本庁舎を建て替えるべきだ」との答申を基に、建て替え方針を表明した。市は有利な財源となる合併推進債を活用するため、24年度末までの実施設計着手が必要としている。