自民青年局「過激ダンスショー」が浮き彫りにした“昭和のおっちゃん”政治の現実 豊田真由子「極まった国民の不信を払拭するには…」
自民党青年局の“過激ダンスショー懇親会”が問題になっています。 たしかに「うわぁ…」と思う映像で、国民・県民を代表して政策を担う議員が集まる、党の公式会合での出来事として、大きな違和感があります。「TPOが分かっていない」「時代の変化に付いてきていない」「すべてが男性目線」といったことに留まらず、そもそも、「一体なぜ、こういうことが起こるのか」、「その背景にあるものはなにか」の本質的問題として考えることが大切なのではないかと思います。なぜならば、「こういった価値観が支配的な中で、県民・国民にとって影響のある様々な政策が決められている」ことになるからです。 【写真】総理や閣僚に世襲議員の占める割合は? 豊田真由子が分析「政界の世襲」のリアル ※なお、本件は、TPOを考えれば不適切だった、ということになるわけですが、ダンサーの方々は、呼ばれて、一所懸命お仕事をして、場を盛り上げていた、ということであって、そうした行動や職業等を否定的に捉えているわけでは全くありません。むしろ、こうして社会で大きな問題とされることで、結果的にダンサーの方々を傷付けるようなことがあってはいけないと思っています。 ◇ ◇ 今回の件から、見えてくる問題として、以下のようなことがあると思います。 ・議員側に女性がひとりもいない。 ・「若手」のはずなのに、発想が古すぎる。 ・おかしいと思っても、意見を言える状況にない。 ・国民目線に立っていない。 これらのことは「政治あるある」で、「日本の政治って、そういうもの」という認識(+ある種の諦め)ができてしまっているように思うのですが、改めて考えてみると、やっぱり、こういうこと自体が、「なにをするべきか、してはいけないか」について、国民の感覚との乖離が極めて大きくなっていく要因になっている、看過してはいけない問題であり、いわゆる「派閥の裏金問題」にも通ずるものでもあるようにも思います。 まず、党の青年局というのは、党本部、都道府県連、市町村支部にそれぞれあり、男女関係なく、一定の年齢(例:45歳)以下の若手議員や党員をメンバーとして活動をする組織で、台湾を含む外交や地方へ出向いての活動などをしています。私が所属していた頃は、毎月、東日本大震災の被災地にうかがっていました。
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