源氏名は「朋美(ともみ)」で時給2500円 「崖っぷちアイドル」がキャバクラ勤務で見えた景色
友達と2人で住み込み
アイドルグループ「チェキッ娘」のメンバーとして、芸能界デビューしたタレントの熊切あさ美(44)。20代の時には「崖っぷちアイドル」として活躍した。ただ、当時は給料も少なく、キャバクラのアルバイトに手を出したこともあったという。その時の様子を聞いた。(全5回の第4回) 【写真】「奇跡の39歳」と言われた圧巻の美ボディー。「超美少女」だった幼少期、小学、中学、高校、チェキッ娘時代の熊切あさ美
――「崖っぷちアイドル」の時には、キャバクラに勤務していたことが報じられました。 27歳の時ですね。当時、芸能界では「キャバクラ出身の女の子が強い」と言われていました。それを聞いていたのと、仕事も減っていたので、家にいると引きこもりになるから、キャバクラに働きに行ったんです。 ――場所はどちらだったのでしょうか。 キャバクラのメッカとして頭に浮かんだのが、東京、大阪、名古屋、仙台、福島でした。新幹線で3時間くらいで行けるところです。大阪は仕事でしょっちゅう行っていましたし、名古屋でも仕事をしていて、福島でもレギュラー番組がありました。それで、仙台に行ったんです。 ――1人でですか。 いえ、友達と2人で、キャリーバッグをガラガラと引いていきました。ほとんど“家出少女”のようでした。 ――東京から通ったのでしょうか。 仙台で、住み込みで働いていました。東京で仕事がある時は仙台から新幹線で通っていました。 ――どのような働き方だったのでしょうか。 週3~4回の勤務で、午後7時のオープンから午前1時のラストまでやっていました。大きな店だったので、写真を貼らなければいけなかったのですが、私はバレるとまずかったので、写真は貼ってなかったです。
時給は2500円
――結構、稼げたのでしょうか。 時給は2500円で、私にとっては大金でした。6時間ぐらい働いて、それに指名料も入りました。 ――お客さんに気付かれることはありましたか。 源氏名は「朋美(ともみ)」でやっていました。でも、テレビに出ていたので、気づく人はいましたね。その時は「双子です」「妹がいる」とか言っていました。でも、酔っぱらってくると、設定がよく分からなくなってきて……。さらに酔うと、自分のことを「あさ美」と本名を言っちゃうんです(笑)。完全にバレバレでしたね。 ――事務所は大丈夫でしたか。 1ヶ月でばれてしまいました。それまでは前日の依頼でも仕事を受けるタイプだったんですが、「2日前に教えてください」とお願いするようになったんです。なおかつ、帰ってくるたびに荷物がとても多かった。事務所からは「なんでそんなに荷物が多いの?」と追及されて、「実はお金がないので、キャバクラで働いています」と言いました。 ――その後はどうなったのでしょうか。 事務所の説得を受けて、キャバクラを辞めました。恥ずかしながら、二重契約になっちゃうということも知らなかったんです。 ――キャバクラ生活はいかがでしたか。 お酒が飲めて、みんなから「かわいい」「かわいい」と言ってもらって、楽しかったですね。お酒を飲んで、こんなにお金をもらえるんだと思いました。朝方のカラスも見たことがなかったので、なんかすべてが新鮮でしたね。 ――その後、ギャラはあがったのでしょうか。 はい、事務所と話して、あげてもらいました。 第5回では、大バッシングを浴びた熱愛スキャンダルを振り返る。 熊切あさ美 1980年、東京都杉並区出身。1998年、アイドルグループ「チェキッ娘」でデビュー。女優やタレントとして活動する。 デイリー新潮編集部
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