じつはグランプリ以外が活躍 国民的美少女、誰が突き抜けるのかわからない
8日、3年ぶり開催された全日本国民的美少女コンテストで、京都の中学2年生、13歳の井本彩花さんがグランプリに輝いた。上戸彩からグランプリのタスキをかけられ、報道カメラマン席のほうを向くと、その目は涙でうるんでいた。
活躍している国民的美少女は、じつはグランプリ以外の受賞者が多い
オスカープロモーションといえば国民的美少女、というほど有名なコンテスト。1987年からスタートし、今回は30周年の記念大会でもあった。8万人を超える応募者の中から厳選されたファイナリスト21人の魅力は拮抗し、ゲスト審査員の女優・真矢ミキも「審査に難航しました」というほど。 井本さんはオスカープロモーション所属となって、芸能界デビューへの道が拓ける。晴れて武井咲(えみ)を目指せるわけだが、その武井はグランプリ受賞者ではない。第11回コンテストでマルチメディア賞とモデル部門賞をダブル受賞して注目を集めた。同じ第11回には忽那汐里も出場していたが、忽那は審査員特別賞。第6回の米倉涼子と第7回の上戸彩もグランプリではなく審査員特別賞だ。また、剛力彩芽は第8回のとき2次選考で落選しファイナリストになれなかったが、会場でスタッフにスカウトされた。国民的美少女に限ったことではないが、この種のコンテストではグランプリ受賞者が必ずしも大活躍するとは限らない。そういう意味では、各部門賞の受賞者とともに井本さんも横一線のスタートを切ったとみるほうが周囲の見方としては正解なのかもしれないし、本人のプレッシャーも少し軽くなるかもしれない。
歌は苦手という井本さん その堂々とした「歌いっぷり」はグランプリの風格十分
この日、井本さんは歌唱審査でZARDの「負けないで」を歌った。苦手で音程がとれないと自らコメントするほど歌には自信がなかったが、それでも照れや緊張をみせることなく堂々としたパフォーマンスで披露していた。清楚なルックスの美少女だが、天然で舞台度胸が座っていそうだ。 良質な素材を原石の段階から見極め、磨きに磨いてまばゆいばかりの宝石に育てあげる”美の殿堂”オスカープロモーション。井本さんほかの受賞者の今後が楽しみだ。 (取材・文・写真:志和浩司)