佐賀労働基準監督署は24日、労働安全衛生法違反の疑いで、福岡市の福岡クロス工業と同社の生産部署責任者の60代男性を佐賀地検に書類送検した。
書類送検容疑は、昨年6月22日、神埼市の同社の九州工場に設置している塗料製造用タンクの中に労働者1人が入って死亡した労働災害で、タンクに立ち入り禁止表示の措置を講じていなかった疑い。
労基署によると、同社は高圧電力ケーブルや通信ケーブルに用いられる被覆材を製造している。同法では、蒸気が発散する有害な場所などに関係者以外の立ち入り禁止を表示しなければならないと規定している。