大分市で県独自品種のナシ「豊里」初競り式 「甘くできた」生産者がアピール
晩生種のナシ「豊里(ほうり)」の今季初競り式が22日、大分市豊海の市公設地方卸売市場であった。産地の日田市から約7トンが入荷した。生産者が甘さと酸味のバランスが取れた大玉の味覚をアピールした。 豊里は県が独自に開発した品種。クリスマスの贈答用に使ってもらおうと「ホーリーナイト(聖夜)」にかけて名付けた。 今年は梅雨明け以降の高温などで栽培が難しかった。県農協日田梨部会の堀真剛部会長(56)は「やや小ぶり傾向ではあるものの、例年以上に甘くできた。おいしく食べてもらいたい」と話した。 初競りの最高値は5キロ箱で昨年と同じ5万円。1キロ平均は606円(昨年比66円高)だった。 今季の生産は約40トンを見込んでいる。県内を中心に九州や関西、関東などに出荷される。