おひとりさまの老後不安は「介護や病気のとき」。おひとりさま世帯の家計収支・貯蓄事情はどうなっている?
近年日本では、生涯独身のまま生きていく「おひとりさま」が増加しており、厚生労働省の「令和5年版厚生労働白書」では、男女ともに未婚率が上昇しています。 【調査結果をみる】おひとりさまシニア「老後の不安・生きがい」本音を見る 人生のライフスタイルを考えるうえで、「おひとりさま」を選択をする人が増えつつある現代ですが、シニア世代のおひとりさまの価値観はどのようになっているのでしょうか。 本記事では、シニア世代のおひとりさまの生きがいや老後の不安感などについて、実際の調査データをもとに紹介していきます。 記事の後半ではおひとりさま世帯の貯蓄事情や家計収支事情についても紹介しているので、あわせて参考にしてください。 ※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
シニア世代のおひとりさま男性は交流が少ない?
株式会社日本総合研究所は国内のシニア世代1600名を対象に、生きがいをはじめとする価値観や行動様式などについてアンケート調査を実施しました。 調査概要は下記のとおりです。 ・調査目的:高齢者の生きがい等に関する価値観や行動様式等の実態把握 ・調査期間:2024年2月20日~2月21日 ・調査方法:インターネット調査 ・調査対象:楽天インサイト株式会社のインターネットモニターのうち、国内の65歳以上の男女 ・回答数:1600名 ・リリース公開日:2024年3月26日 上記による「現在の楽しみ、喜びを感じることの有無、内容」の調査では、既婚者と比較して、おひとりさまのほうが人との交流に積極的ではない状況がうかがえます。 「現在の楽しみ、喜びを感じることの有無、内容」に対して、おひとりさまは「家族や友人など、親しい人達との団らん」を楽しむ割合が16~25%程度にとどまり、全体と比較して低い傾向にあります。 一方で、「読書・音楽鑑賞」や「インターネットショッピング」を楽しむ割合は全体と比較して高く、1人で完結する趣味を生きがいとする人が多いことがわかります。 また、上記の問いに対して、おひとりさま男性の14.0%が「楽しみ、喜びを感じることはない」と回答しており、生きがいを感じていないおひとりさま男性も一定数いることがうかがえます。