車両が大きいほど停められない! そんなケースが増えてトラックドライバーが困っています
「走ってナンボ」のトラックですが、荷役のためには当然停まらなければなりません。もちろん、それ以外にも430休憩に代表される連続運転や拘束時間の縛りがあるし、トラックは車体がデカいし、トラックドライバーは駐車する場所や時間にほぼ毎日気を遣っています。 【画像ギャラリー】重トレーラドライバーの駐車場事情(3枚) 重量物を運ぶ重トレーラに乗っているめぐみさんもまさにそんな一人。めぐみさんにトレーラの駐車の苦労話を聞きました。 文/重トレドライバーめぐみさん、写真/トラックマガジン「フルロード」編集部 *2024年9月発行「フルロード「第54号より
切実です!トレーラの駐車問題
駐車に困る問題、これ、ホント切実な問題ですよね。私が大型トラックドライバーをしていて、いざトレーラドライバーにスッテプアップしようとしていた時、周りの皆様に、「トレーラはどこに行っても停める場所が無くて困るからやめたほうがいいよ~」って言われまくった記憶が蘇ります。 確かに、ちょっとコンビニに寄りたくても、大型車の駐車枠はあっても、長さが……。トレーラを停めたらヘッドが枠からかなり飛び出るから、他のクルマに迷惑だから停められないとか、物理的に無理だから停められないとか、入れづらくて停められないとか……。 トレーラに乗り始めた頃、「早く上達しなきゃ!」って思った理由が、ぶっちゃけ仕事に支障が出るとかそんな理由じゃなくて、コンビニに入れるようにならないと不便っていう理由で必死にトレーラの運転技術を上げる特訓をしました(笑)。 それは自分の運転技術の問題なのでさておき、やっぱり一番は、430や積み込み・荷降ろし待ちの待機中の駐車場問題ですよね。私の重トレ業界だと、積み込み待機は積み込み先の敷地内に入って待てる場合が多いので助かってはいますが、問題は荷降ろしの待機です。現場から「もーすぐ降ろせるから中に入っていいよ」の電話がくるまで、近くの道端で自分で駐車するところを探して待機。 現場の「荷降ろし時間」なんて、あってないようなものです。というか、「8時着」って言われたら、8時までには呼ばれてすぐ入れる状態にしておかないと延着になるのに、現場の作業が遅れると平気で1時間や2時間は待たされる。下手したら5、6時間待たされることも……。かといって、現場の時間が読めない事情もわかるから、そこまで責め立てることでもないかと思ってしまう部分もある。