ロッテ・松川虎生「がむしゃらに食らいついて頑張っていければ」今季初出場!
8月20日今季初昇格を果たしたロッテの松川虎生が21日の日本ハム戦で、今季一軍初出場を果たした。 松川は1-7の9回の守備から途中出場すると、5回途中からマウンドに上がっていた中村稔弥を三者凡退に抑える好リード。その裏、打席が回ってきたが、山本拓実の外角のスライダーに空振り三振に倒れた。 ◆ 今季は開幕からファームで過ごす 松川はプロ1年目の22年は開幕スタメンマスクを被るなど、1度もファームに落ちることなく76試合に出場したが、昨季はシーズンの大半をファームで過ごし9試合の出場に終わった。昨季終了後の取材で、「二軍でいた日々も一軍で出たいなとすごく心の中で思っていました。143試合しっかりチームに貢献できるように、レギュラーでマスクを被れるように来年(2024年)はやっていければ」と3年目に向け強い意気込みを口にした。 今季は開幕ファームスタート。ファームでは40試合に出場して、打率.241、5打点も、5月は月間打率.303(33-10)と課題だった打撃で数字を残した。ファームで過ごしていた期間、自分に課して何か取り組んだことなどあったのだろうかーー。 「怪我があったので、怪我の後でスタメンだったり、途中から出ることが多かったですけどセカンドスローにしても出力を戻すというか、怪我前より上げられるようにと思って取り組んできました。守備のところはいい感じでできているかなと思います。バッティングの部分でもいい感じに振れていると思うので、練習から意識しながらやっていたかなと思います」。 打撃でいえば、昨季から“強く振ること”、“左足の使い方”を取材のたびに口にしていたが、今は「軸がぶれないようにと言われているので、そこだけっすね」とのこと。試合の映像を見ていると、左足を大きく上げて打ったり、すり足気味で打ったりと様々な構えを試していた。 「そうっすね、何種類か持つのはすごく大事だと思うので、そういうところは探りながらやっていたかなと思います」。 昨季は試合後に打撃練習、ウエイトトレーニングに励んでいた。 今季も変わらず、「ウエイトもそうですけど、全体的にレベルアップすることは大事なことだと思うので、そこを意識してやっていました」と、さらなる技術、体力向上を目指しトレーニングを積んできた。 ファームでレベルアップを図りながら、いつ一軍から声がかかってもいいように、“自分ならこうやって守る、打つ”ということを考えながら、一軍の試合を観ていたのだろうかーー。 「こうやって守ろうとか、こうやって打とうとかはテレビ越しではわからないのですが、その感じるところがあると思うので、そういうところは観ながら勉強をたくさんやりました」。 そして、21日に今季初出場を果たした。「いつチャンスが来るかわからないですけど、しっかりがむしゃらに食らいついて頑張っていければなと思っています」。与えられた出場機会でしっかりと結果を残していきたい。 取材・文=岩下雄太
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