【写真：Getty Images】

　サッカーに限らず、どのスポーツにおいてもスピードは重要になることが多い。スピードの活かし方は選手によって様々だが、スピードがあることに越したことはない。2023シーズンのJ1リーグで爆発的な速さを見せているのは誰なのか。Jリーグのデータをもとに、トップ10を順位ごとに紹介する。※各データは11/9時点

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1位：アダイウトン 所属クラブ：FC東京 生年月日：1990年12月6日 トップスピード：35.5km/h 2023リーグ戦成績：26試合3得点4アシスト 　2023シーズンのJ1で最も速いスピードでピッチを駆けた選手は、FC東京のアダイウトンだ。時速35.5kmという数字は、2位以下を大きく離している。 　ブラジル人のアダイウトンは、2015年にジュビロ磐田に加入して日本でのキャリアを始めた。2018年には右ひざ前十字じん帯断裂の重傷を経験しているが、32歳となった現在も衰え知らずだ。それどころか、昨季記録した時速35.1kmを上回って自身最速を更新している。 　身長176cm、体重83kgのアダイウトンは、フィジカルが武器のいわゆる重戦車タイプのFW。迫力のある身体で一歩目が速いというのは、相手にとって嫌なものだ。 　その武器が最大限に活かされたシーンは、9月に行われたYBCルヴァンカップ準々決勝第1戦のアビスパ福岡戦だった。自陣左から長友佑都が縦に送ったボールは、パスというよりもスペースに放り込んだだけのものだったが、アダイウトンが猛追。これが結果として相手のミスを誘い、アダイウトンのゴールにつながった。相手のミスと言えばそれまでだが、そのミスはアダイウトンの迫力がなければ起こらなかったはず。追われる側のプレッシャーは相当なものだ。