【特集】これを読めば「作法」がわかる!大阪から日帰り旅行で巡る「お遍路さん」 四国八十八カ所霊場のうち、一番札所から三番札所までの魅力を徹底調査!
<一番札所・霊山寺>四国八十八カ所霊場最初の寺は弘法大師ゆかりのお寺 基本的な作法をこちらで習得!
(若一) 「こちらのお寺は、奈良時代から歴史のあるお寺です。聖武天皇の勅願を受けて行基上人が開いたと言われている古いお寺です」
(若一) 「まずは山門の前で手を合わせて一礼です。この四国のですね八十八カ所巡礼というこのお寺ですけども、これはですね、弘法大師が修行して回られたお寺で、弘法大師ゆかりのお寺です。弘法大師ご自身も香川県の出身です。七十五番札所の善通寺、そのお寺の境内で生まれたとされています。弘法大師は真言宗を開かれましたから八十八カ所のお寺全部が真言宗やと思ってる方もいらっしゃいますけども、八十八カ寺のうち八カ所のお寺が真言宗ではないお寺が含まれます。このお遍路さん、八十八カ所巡礼というのは宗派関係ないんです。みんなの幸せ、それと平和。その根っこさえ理解していたら、どなたが来ても意味があるという事でね」
(若一) 「徳島県の鳴門が出発でまず徳島県を回って、それからお隣の高知県に行きます。それから愛媛県にそれから最後は香川県で終わるんです。だからまさに四国を一巡するというもので、歩けば大体1400㎞くらいあります。ですから全部通しで行かなくても、部分部分を時間があるときに区切っていって、全部八十八カ所回るという“区切り打ち”と、それから一番から順番に回る事を“順打ち”八十八寺から逆に回ることを“逆打ち”といいますけども、いろんな回り方があって、お参りすればいいという事です」 (五十嵐) 「じゃあ自分のペースに合わせてお参りできるということですか?」 (若一) 「そうです」 八十八カ所を巡ると人間の88個の煩悩を消せると言われています。また四国にはお遍路に関する「お接待」と呼ばれる文化があり、お遍路さんと出会うと、食べ物を分けたり、道案内をしたりと自ら奉仕する習慣があります。さらにお遍路で一番大切な言葉がー
(若一) 「この“同行二人(どうぎょうににん)”というのが実はこのお遍路の一つの基本精神でして、どういう意味やと思います?」 (五十嵐) 「あの若一さんと一緒に歩くじゃないですか?だから、これ『二人で歩きますよ』という証明かと思ったんですけど」 (若一) 「ペアで歩くという・・?(笑) 単純に理解すればそうなりますが、全く違います。本来の意味は『弘法大師と二人で歩いていますよ』と。で、弘法大師の身代わりといいますか、象徴が“金剛杖”なんですよ。これが大事なことなんです」 ちなみに被っている菅笠にも「同行二人」と書かれているので、参拝時やお坊さんの前でも取らなくて良いそうです。
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