岡山・奈義で野生イノシシが豚熱感染 県内3例目、捕獲の1頭
岡山県は14日、奈義町内で捕獲された野生のイノシシ1頭が家畜伝染病「豚熱(CSF)」に感染していたと発表した。県内での感染確認は高梁市内で2、3月に捕獲された2頭に続いて3例目。 県によると11日、路上で衰弱していた個体を近隣住民が発見し、県の遺伝子検査で13日に陽性が確定した。県は捕獲地点から半径10キロ圏内を感染確認区域に指定し、狩猟者に対して区域内で捕獲した野生イノシシの流通自粛を求めるとともに、県内の全23養豚場に注意喚起した。 県内の飼育豚、イノシシについてはワクチン接種が進んでいるとして出荷制限はしない。 豚熱は豚やイノシシへの感染力は極めて高い一方、人には感染せず、感染した肉を食べても健康に影響はない。県内の養豚場では1968年以来確認されていない。