【全文】くい打ち不正問題(2)どこまでが知りどこまでが関与したか調査中
旭化成建材がマンションなど建物のくい打ち工事データを改ざんしていた問題で、旭化成は2日午後、都内で会見し、旭化成建材がくい打ちを実施した3040件についての調査の進ちょく状況を公表した。横浜のマンションの現場代理人以外でも複数名によるデータ流用が判明し、社内で流用が横行しているかのような事態に、旭化成の平居正仁副社長は「そういう環境にあったことは認める」と、教育やチェック管理体制に問題があったの認識を示した。
「誤認」だとしたらどんな誤認の可能性があるのか?
日本経済新聞:日経新聞のカネダと申します。横浜の物件なんですけども、支持層に届いてないのがチームによる誤認である可能性もあるというふうにご認識あるということですけども、誤認としたら実際支持層に届けばかなり大きな衝撃を感じるというふうに言われてますけども、いったいどういう誤認の可能性が今あるのか。もうすでにかなり長い時間の聴取やってらっしゃると思うんですけども。どういう誤認というものを確認されてらっしゃるのかというのがまず1点と。 あともう1つは横浜の担当者の先ほど、問題41物件の杭の数を国交省のほうに報告されて、現時点いるはずですけども、その数を把握されてなくて会見に臨んでいるというのはちょっと信じがたいんですけれども、一番この2つ、どちらもわれわれ今日集まって知りたい情報でそれをお持ちにならずに会見を開いているっていうことはどういうことなのかという、そこのご認識をちょっと教えてください。 平居:誠に申し訳ありません。杭の数については直ちに取り寄せますので、後ほどご報告いたします。誤認についてはあそこの不陸が急峻に起こっているとすれば、斜めのところに当たると「ドン」と当たったという感触を持つんですね。で、斜めのところに当たって掘り進んで行っても十分な支持力は出ないんです。当たった感触は出ます。それからそこのエリアの中に何か大きな地中障害物的な物が存在したり、そういうこともあり得るわけでして、そういうところに当たったときに支持層に届いたというふうに誤認することはありうる。これはありうると言ってるだけであって、それがあったと言ってるわけではありません。 日本経済新聞:すると衝撃は皆さん受けてらっしゃった、あったというふうにおっしゃってるんですね。 平居:そうです。 日本経済新聞:あと今、その斜めになったところだと十分じゃない。われわれ斜めでもある程度、2メートルあるか忘れましたけどある程度入れれば支持層に、いいのかと思ってたんですけど、そういうわけじゃなくて斜めのところはもっと深く入れる必要があるという今、お話ですか。 平居:これ、前嶋くんちょっと答えてもらっていいですか。 前嶋:はい。根固め部というものを支持層に根入れをさせるのに、斜めになっているところからさらにやっぱり完全にこう、支持層の中に根固め部を根入れをさせなきゃいけないって部分で言うと、斜めになってますと十分な根入れが取れないと根入れ不足というような状態になるのかなというふうに思うんですが。そういった部分でいうと、支持力的にいうと十分ではなかった可能性があるというふうに考えております。