地域共生社会の実現目指す、4月から市社協の会長に西村さん【山陽小野田】
山陽小野田市社会福祉協議会で21年間の長きにわたって会長を務めた森田純一さんが、今年度末で退任する。小野田市と山陽町の合併に伴う両社協の統合など、組織体制の転換期を支えた。4月1日付で理事の西村公一さんが会長に就任する。 森田さんは、小野田市社協で1994年からの理事を経て2002年に会長に就任。社協合併後も引き続き会長職に就き、財政状況が異なる両社協の職員待遇の平準化を実現。県内で先駆けて個別支援に着目して生活困窮者自立相談支援を始め、豪雨災害による厚狭川の氾濫をきっかけに災害ボランティアセンターも立ち上げた。「合併時は朝から方々を回っていた。市社協の会長としてさまざまな人と出会い、社会を見る目が広がった」と振り返る。 西村さんは山陽小野田医師会を選出母体として23年6月に市社協の理事に就任。市文化協会、市日韓親善協会などの会長を務めている。「職務の重責に身の引き締まる思い。高齢者や障害者の支援だけでなく、貧困家庭やヤングケアラー問題にも目を向け、地域共生社会の実現を目指す」と意気込みを示した。