発熱患者急増…「子どもの予約が取れない」 インフルエンザの検査キットも「在庫が足りない」 静岡市
なかざわこどもクリニック 中澤祐介院長:「こちらにも一応あるにはあるが、ここに100キット分ぐらいあって。あとは2カ月前に注文したインフルエンザのみの(検査)キットが10個だけ。これは 2カ月前に頼んだら先日1個だけ入った状況。1日20~30個は使うから、1週間どうかなというところ。 こちらのクリニックでは、様々な業者や病院などに声をかけ、コロナとインフルエンザの同時検査キットだけはなんとかかき集めましたが、その在庫量もわずか 1週間分ほどだけ。
ただ、インフルエンザ単体の検査キットに比べ、同時検査キットは判定までに3倍近い時間がかかってしまうため、混雑時にはスムーズな対応が難しいと言います(インフルエンザの検査キット:判定時間5分 同時検査キット:判定時間15分)。 また、流通量自体も十分に供給されているわけではなく、クリニック側は、今後の診察について大きな不安を抱えています。
なかざわこどもクリニック 中澤祐介院長:「子どもの場合は診察自体が怖くて、泣いてしまってお口を開けてもらえない。なかなかしっかり診せてもらえない状況の中から(病気の)情報を得ないといけないので、そういう難しさもある。この先キットがなくなれば、いよいよ本当に診断ができないという不安はある」 季節外れの流行から、“異常事態”が続いている今年のインフルエンザ。検査キットだけでなく薬不足も取りざたされているなかで、この先の行方に注目が集まります。