材料も財布も心も「虚無」でOK。料理研究家・リュウジが無駄を極限まで削ぎ落としたのにウマイと話題のチャーハンとカルボナーラとは?
SNS総フォロワー約930万人の料理研究家・リュウジの新刊『虚無レシピ』(サンクチュアリ出版)より、無駄を極限まで削ぎ落とした「虚無ボラーナ」「虚無炒飯」の作り方を、一部抜粋・再構成してお届けする。
「虚無」には3つの意味がある。
①材料が虚無でも作れる。 家にいつもたくさん食材があるわけじゃない。 冷蔵庫が空っぽだけど、 買い物に行きたくない日もある。 それでも、食べていかねばならないわけで。 「具がなくても、ここまでできる」ってのを 極限まで突き詰めたのが「虚無レシピ」。 ほぼ調味料だけで作れるのに、 「ほんとに具なし?」とびっくりするウマさ。 もちろん、ここに自由に好きな具材を入れてもOK。 アレンジ無限大。そんなレシピ。 ②心が虚無でも作れる。 なんだかうまくいかなかった日、 どうしてもやる気が出ない日、 死ぬほど酒を飲んだ翌日……。 「今日は、もう無理」ってなるときは誰にだってある。 それでも、食べていかねばならないわけで。 そんな日は「頑張るのも最低限でいいじゃん」ってのを 極限まで突き詰めたのが「虚無レシピ」。 パックごはんだって立派な自炊だし、 フライパンからそのまま食べる日があってもいいはず。 意識低いとか、邪道と言われようが、ウマいもんはウマい。 味が見た目にまったく比例しない。そんなレシピ。 ③財布が虚無でも作れる。 世の中、値上げラッシュで、物価は上がる一方。 給料日前は、特にお財布がさみしい。 それでも、食べていかねばならないわけで。 できるだけ節約したい。 でも、少しでもウマいもんを食いたい。 「安い食材を、調味料と調理法でウマくする」ってのを 極限まで突き詰めたのが「虚無レシピ」。 ときには、意外な食材の 「え? お前、こんなウマかったん?」っていう 新たな一面にもびっくりするはず。 全然ひもじい感じがしなくて、 なんなら味は貴族級。そんなレシピ。