パンダのような白黒模様のヨコエビ 広島大教授のチームが新種発見 和歌山県沿岸
広島大大学院の富川光教授(動物系統分類学)たちの研究チームは、和歌山県沿岸で甲殻類ヨコエビの新種を発見したと発表した。パンダのような白黒模様があることから、「パンダメリタヨコエビ」と名付けた。 【写真】パンダ模様のパンダメリタヨコエビ 長い後ろ脚などが特徴の「メリタヨコエビ」の一種で、体長5~8ミリ。2019年から和歌山市と同県白浜町の沿岸で調査する中、DNA解析などで新種と判明した。 富川教授によると、白黒模様になった理由は不明だが、天敵から身を守るためのカムフラージュの役割が考えられるという。瀬戸内海や韓国沿岸など国内外に広く分布している可能性があるとみている。富川教授は「生態や行動に加え、パンダ模様になった理由についても研究を進めたい」と話している。
中国新聞社