村西とおる、AV新法改正に思い「ささやかな人生を送っている人にとってかけがえないもの」
Netflix作品「全裸監督」のモデルで、AV監督の村西とおるが3月16日、都内でAV新法改正「ナイスですね!」演説イベントに出演した。ゲストは俳優の範田紗々、セクシー女優の綾瀬麻衣子、佐々木咲和。 【写真】渋谷スクランブル交差点でデモ行進を行う「AV産業の適正化を考える会」 イベントを主催する「AV産業の適正化を考える会」は、街頭署名活動やシンポジウム、デモ行進などを通じてAV出演被害防止・救済法(以下、AV新法)の改正を訴えてきた。同会の趣旨に賛同して出演した範田は「引退して14年経つので、自分が活動していた時と現場が全然違うのでびっくりしました」、1991年に沢口まりあとしてデビューし、2018年に再デビューした綾瀬は「AV新法でいびつになってしまって今、苦しめられている」とコメント。
「初めて4ヵ月まったく仕事がない状況」という佐々木は「AV新法が始まる前は誰かが熱が出ちゃったという時に仕事をもらえたのに、今は1ヵ月前に契約書を交わさなければいけないので来月も仕事がない。名前が売れていない女優にとって、急な現場で頑張って結果を出せば次につながっていた。そういうチャンスを逃している子がいっぱいいます」と訴えた。
村西は「『全裸監督』で語られたのは日本のAVと、男と女の関係性の素晴らしさ。皆さんが知らない間に日本人のアダルトビデオは高い評価を得ているんです」といい「去年1年間で東京都で約44億円もの現金の落とし物が届けられています。こんなに相手の心を思いやって道徳心がある国は日本しかない。平和で安全で安心できる国だから、女優さんたちの素晴らしいセックスパフォーマンスが成立しているんです。そういう雅やかな国の象徴がAV女優で、AV女優さんたちの存在は私たちの誇りでもある」と持論を展開。 「例えばコンビニやスーパーで働く人が、契約して1ヵ月間は仕事してはいけない、4ヵ月間は仕事の成果を世の中に発表してはいけないなんてあり得ないでしょう。そのあり得ない法律が通ってしまった。今度はAVそのものを禁止しようという動きがあるんです」と声を張り上げた。