【地震】あなたの備えは大丈夫?「巨大地震注意」お盆休みこそ考えたい最新対策
2024年8月8日、宮崎県南部で起きた震度6弱の地震。 気象庁は、南海トラフ地震臨時情報の「巨大地震注意」を初めて発表しました。 【写真11枚】「巨大地震注意」お盆休みこそ考えたい!最新対策を解説 を画像で見る 8月8日 気象庁南海トラフ地震評価検討会 平田直会長: すでに被害は出ていますが、それよりも大きな地震が起きる可能性が普段よりも高くなったということは、十分ご注意をいただきたいと思います。 南海トラフ地震とは、九州から静岡にかけて太平洋側にあるプレート境界域を震源とする地震。最大で約32万人の死者が想定されています。 気象庁が地震から1週間程度、注意するよう呼びかける中、お盆が始まります。街の人は、どのような備えをしているのでしょうか? 50代(栃木在住): 配達してもらう水をちょっと多めに取っておいて、お米とかも取ってましたね。簡易トイレも一応用意してあります。 20代(東京在住): 私は家族で避難の場所を確認するようにしました。 20代(千葉在住): 充電とかもそうですし、あとはなんか甘いアメとか、非常食みたいなものもようかんとか、持ち歩くようにはしてます。 ――見せてもらってもいいですか? せっけんとかハサミとかアメとかタオルとか 20代(大阪在住): これ一人一本ずつ持っているんですよ。 日ごろから地震の備えをする人がいる一方、準備不足で不安を感じている人も…。 20代(東京在住): (地震の)対策してないので機応変に対応できるかどうかっていうのは自分でも分からない。 50代(京都在住): 雷で停電になったんですけど、エレベーターで家族4人で閉じ込められて。きっと地震の時とかもそういうことってあるんじゃないかなって。 めざまし8のアンケ―トでは、「巨大地震の備えをしている?」に対して、約半数の人が「備えていない」という結果に。 旅行や帰省などで普段とは違う場所で過ごす人が多くなるお盆休み。私たちはどのような地震の備えをすればいいのでしょうか? 災害危機管理アドバイザー和田隆昌さんをゲストに迎え、最新防災対策を「わかるまで解説」します。 ◆災害時必要な1日の飲料水の量は? 災害危機管理アドバイザー和田隆昌氏: 人が1日に必要とする飲料水は3L、必要な量は7日分ですので、21Lは必要ですね。 MC 谷原章介: 1人で21L、なかなかの量ですよね。 災害危機管理アドバイザー和田隆昌氏: 南海トラフというのがインフラが長期にわたって止まってしまう可能性がある。あとは給水などのシステムがなかなかうまく回らない可能性があるので、7日間という想定で政府は推奨しています。 MC 谷原章介: 電気やガスもありますが水道が一番復旧しづらい? 災害危機管理アドバイザー和田隆昌氏: そうですね。水道管がまずやられてしまうとそれを使わなくちゃいけないので、例えば自衛隊だったりとか自治体の給水車に何日か後からは頼ることになると思います。 ◆浴槽に貯水は地震対策として正しい? 地震に備えてお風呂に水をためる行為は、少し前までは、断水した際に水が確保できるので推奨されていましたが、和田さんによると「オススメしない」ということです。 【オススメしない理由】 ・子どもがいる家庭では水の事故につながる可能性がある。 ・トイレを流すために風呂の水を使うのは、下水管の破損や破裂の可能性があるので要注意。 ⇒マンション住まいは特に注意、自分の家は大丈夫でも下の階に漏れている可能性がある。 ・風呂の水を手洗いや食器洗い用の水として使うは、雑菌が繁殖している可能性があり感染症を招く恐れのため要注意。 MC 谷原章介: 和田さん、清潔な水を備蓄するにはどうすれば? 災害危機管理アドバイザー和田隆昌氏: 水道水は塩素が入ってますので、ある程度雑菌の繁殖を妨げる効果がありますから、水道水をペットボトルや給水にも使える20~30Lのウォータージャグといったものにためておいて、定期的に交換するのが一番正しいと思います。 ◆家で備えておくべき防災グッズは? 【3日間の自宅避難を想定した場合(1人分)】 ・水1日×3リットル ・食料(冷蔵庫の食料+缶詰・カップ麺など保存食) ※1日1~2食程度 最大6食分 ・モバイルバッテリー(2~3日分) ・カセットコンロ ・非常用トイレ(特にマンションの場合) ◆外出時に持ち歩くべき防災グッズは? 【移動中の最低限の防災グッズ(1人分)】 ・飲み物(バックに入るサイズ500mL程度) ・軽食(アメ・チョコなど1袋程度 カロリーが高いものがオススメ) ・スマホと充電用モバイルバッテリー ・タオルまたはウェットティッシュなど MC 谷原章介: 自宅での備えも大切ですが、外出する時こそ最低限の備えが必要なんですね? 災害危機管理アドバイザー和田隆昌氏: そうですね。自宅にいるときだけ被災するわけじゃないですから。いつでも被災する可能性があるということは覚えておいてほしいし、これらはあった方が被災時に助かる物が揃っていると思います。 お盆の時期、車で外出中に地震に遭ったらどうすればいいのでしょうか? ◆帰省中の車での防災対策は? ・車内で地震を感知したら、前後の車に気をつけハザードランプをつけ、ゆっくりと減速し、路肩に停車する。 ・安全確保して情報を収集する。 ・長時間に及ぶ渋滞などを想定し、数日分の水(1人9L)と非常用トイレなどを常備。 ⇒大量の水を車に乗せられなければ乗せられる範囲でよい。 ・車用のスマホ充電ソケットなども用意しておく。 MC 谷原章介: 和田さん、お盆で外出中に地震が起きた場合どんな行動に注意が必要ですか? 災害危機管理アドバイザー和田隆昌氏: その場所で次に何が起きるのかというのを想像する想像力と、想定して、じゃあどういう行動をしなきゃいけないかって考えておくことで自分の被災リスクを下げられますので、そういったことがすごく重要だと思います。 武井壮氏: 僕は自宅に大容量のバッテリーを充電して置いておくようにしていて、自動車とかも充電できるし、携帯だったら100回以上充電できると思うのでそれ1個あるだけで電気がなくなったっていうところに対応できるので安心しています。 立岩陽一郎氏: 車はガソリンで電気を作るプラグインハイブリッドに買い換えたんですよ。私が住んでる大阪は南海トラフが常に言われてるんでそれはやらなきゃいけないと。 後はなんといってもトイレ。トイレは色々な緊急用トイレを買い集めてます。日本は先進国ですから、何日かしたら自衛隊もきますし食料や水もきます。 阪神淡路大震災の時はトイレが本当に大変でした。あの時は冬だったからまだよかったけど夏だったらと思うと…。でも買ってみたはいいけど、使い方はかなり不安です。 (『めざまし8』 2024年8月13日放送より)
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