日本一の高校参戦 小松で9月、正武旗剣道大会九州学院と中村学園女子
9月14~16日に小松市で行われる「正武旗(しょうぶき)争奪高校選抜剣道石川大会」(小松市、北國新聞社、市剣道協会主催)に、今年の全国高校総体の男女団体戦を制した2校の参加が決まった。男子は九州学院(熊本市)、女子は中村学園女子(福岡市)で、全国屈指の強豪校が27年ぶりに復活する大会を盛り上げる。新設される女子団体戦の優勝旗が28日までに仕上がり、本番へ準備が着々と進んでいる。 ●女子団体の優勝旗完成 小松市剣道協会の藤井勝司理事長は、2校を「いずれも高校剣道界で圧倒的な戦績を誇る」と評価。大会への参加について「県内の高校生の技量向上につながる。試合を間近で観戦することで小中学生にも良い影響がある」と期待した。 大会は9月15日を本大会とする。28日時点で男子は33校(県内16、県外17)、女子は26校(県内12、県外14)の出場が決まっている。14、16日は練習試合に当たる「錬成会」を行う予定で、男子は54チーム、女子は35チームの計89チームが参加する。北信越では最大規模の高校の剣道大会となる。 市剣道協会は正武旗を、全国高校総体、全国高校選抜大会、玉竜旗高校剣道大会と並ぶ「四大大会」として、全国の高校剣道界への定着を目指す。 かつて正武旗が開催されていた1988~97年は男子団体戦のみだったが、復活に合わせて女子団体戦が加わる。新調した優勝旗を確認した宮橋勝栄市長は「品のあるデザインに仕上がった。出場することがステータスになるような大会に育てていきたい」と語った。 正武旗の名称は、加賀藩13代藩主前田斉泰(なりやす)から高く評価された武士で、小松市園町に道場を開いた金子吉平(吉兵衛)正武(1795~1858年)にちなんで付けられた。市が北陸新幹線小松駅開業を機に、大会復活を企画した。