東京にも影響……G7広島サミット直前で「厳戒態勢」、警備の3つのポイント ドローン攻撃は? 広島で“不審物騒ぎ”相次ぐ
19日に開幕するG7広島サミット。広島市内では不審物騒ぎが相次ぎ、メイン会場のある地域では入域制限が始まりました。今回のサミットでは、市街地との行き来が多く、周囲に複数の島があり、大都市圏でも警戒が必要になるという警備のポイントがあります。
■箱、キャリーケース…警察出動の騒ぎに
有働由美子キャスター 「広島市のJR天神川駅に15日、キャラクター柄のキャリーケースが放置されていました。危険物の可能性があるとして警察や消防が駆けつけ、一時騒然となりました。結果、危険物ではありませんでしたが、列車の運転を見合わせる事態になりました」 「広島では10日にも、平和記念公園に置かれた箱の確認に、警察と消防が出動しました。不審物騒ぎが相次いでいます」 「15日からはメイン会場のホテルがある元宇品町で入域制限が始まり、識別証を持つ住民や事業者以外は立ち入り禁止となりました」
■市街地との往来で…広範囲の警備に
小野高弘・日本テレビ解説委員 「今回メインの会場になるのは、広島湾にある陸続きの島、宇品島のホテルです。サミットというと警備上の理由から、こうした島のようなところで行われることが多いです。ただ、今回ならではの警備のポイントがいくつかあります」 「1つは、市街地と行き来することです。市の中心部は宇品島から約5キロで、市街地のホテルに宿泊する首脳もいます。首脳らは市の中心部の平和記念公園も訪れる見通しで、移動のたびに市街地を行ったり来たりすることになります」 有働キャスター 「かなり広い範囲での警備が必要になりますよね」 小野委員 「警察官の人数は公表できないそうですが、全国の警察から特別な部隊が広島に集まって警戒を始めています」
■夜間の小型ドローンへの対策は?
小野委員 「そして2つ目のポイントは、周りにも島があることです。警戒しなければならないのは、そこからドローンを飛ばされてメイン会場が攻撃されることです」 「(夜間に小さなドローンが飛ぶと)怖いですよね。ドローンの飛行を電波で妨害する機材を導入して対応することもあるそうです」