IQOSの10年をキーマンと振り返る! 最新型「IQOS イルマ i」シリーズの反響は?
加熱式たばこデバイス「IQOS」が日本(愛知県・名古屋)で発売されて、今年は10周年の節目にあたります。その歴史の中で、どんな進化を遂げ、ユーザーにどう受け入れられてきたのか? 最新モデル「IQOS イルマ i」シリーズの登場を機に、歴史を振り返りながら注目の新機能についても語ってもらいました。 加熱式たばこデバイス「IQOS」の詳細を写真で紹介
一時は入手困難になった「IQOS」
ーー「IQOS」が日本で発売されたのは2014年になりますが、発売当時のことを教えてください。 「加熱式たばこという存在が全く新しいものだったので、まず認知度と理解度を高めることを意識しました。いわゆるアーリーアダプターの方々が買っていただいて、そうした人たちが口コミで広めてくれた部分も大きいです。喫煙所で『それ何?』『IQOSだよ』というような会話がされていたことをおぼえている方も多いと思います」(ダニエルさん) 「そうしたこともあって、2016年などはIQOSのショップに長い行列ができたりもしていました」(ダニエルさん)
普及の契機となったもの
ーー現在日本のたばこ市場において、加熱式たばこカテゴリーのシェアが全体の約40%を占めており、PMJ(フィリップ モリス ジャパン)にとって、加熱式たばこ(IQOS)が普及のきっかけとなったモデルや出来事はあったのでしょうか。 「大きな契機となったのは、2020年に改正健康増進法が全面施行されたことです。これによってレストランなどの飲食店が原則全面禁煙となり、代わって加熱式たばこに限定した喫煙スペースも増えました。 その当時のデバイスといえば、2021年に発売した『IQOSイルマ』シリーズですね。このシリーズから『スマートコア・インダクション・システム』という技術を搭載し、加熱ブレードがなくなりました。残りかすが出ず、使用後のクリーニングの手間がいらなくなったことで多くのユーザーの方に支持していただきました」(ダニエルさん) ーー加熱式たばこの普及とともに、他社デバイスのライバルも数多く登場していますが、IQOSシリーズのアドバンテージは何だと考えてますでしょうか。 「初代モデルから変わらずこだわっているのが、内側加熱という構造です。実は我々は1990年代から加熱式たばこの研究を始め、様々なタイプをテストしてきました。その中で内側加熱方式が最も紙巻きたばこに近い吸い応えを実現できることから、この方式を採用し続けています」(ダニエルさん)