『メジャスピ』先行レビュー。まもなく配信予定のMLB版『プロスピA』でひと足先にワールドシリーズ制覇だ!
アメリカ・メジャーリーグでは今週末からいよいよワールドシリーズが開催。 ポストシーズンでは山本由伸選手とダルビッシュ有選手の手に汗握る投手戦や、千賀滉大選手と大谷翔平選手の対戦などがくりひろげられ、ふだんはあまり野球に触れない人でもメジャーリーグの情報に触れる機会が増えるほどの盛り上がりっぷりだ。2024年10月21日(日本時間)にはドジャースがメッツを下し、ワールドシリーズの出場が決定。初のワールドシリーズ出場となる大谷翔平選手の活躍にも期待がかかる。 【記事の画像(20枚)を見る】 メジャーへの関心がぐんぐん高まる今日このごろ、KONAMIからメジャーリーグを舞台にしたゲームアプリ『eBaseball: MLB PRO SPIRIT』が近日リリース予定。配信前に先行プレイをする機会を得たので、実際にプレイしてみた本作について所感をお届けする。 アプリを起動するとアメリカっぽい(個人的感覚です!)小気味いい音楽が流れていて、“ボールパーク”と呼ばれる遊び場のようなアメリカの球場の楽しげな雰囲気が演出されているように感じた。また、各種UI(ユーザーインターフェイス)も、本家『プロ野球スピリッツA』(以下、『プロスピA』)と比べスタイリッシュな雰囲気になっていて、グローバルを意識して作られていることがうかがえる。 ホーム画面はシンプル。 さっそく最初から所持している選手を確認。DHに大谷、センターにアーロン・ジャッジ、セカンドにアルトゥーベなど、現在メジャーリーグで活躍している選手たちがズラリ。野球好きならこれだけでテンションが上がるはず。 ただし、レアリティはすべてグレードI(いわゆるノーマルランク)なので、チームを強化するには、スカウト(ガチャ)が必要不可欠。選手の最高ランクはグレードIVで、『プロスピA』と同様に限界突破もあるようだ。 メジャーリーグを代表するような選手ばかり。現実ならとんでもないドリームチームだ。 自分のチームとなるお気に入りチームは30球団から選択可能。試合中は、自身が決めたお気に入りチームのユニフォームになるため、ドジャースユニ姿のハーパー(本当はフィリーズ所属)など、見慣れない姿になることも(笑)。 選手たちの容姿はもちろんフォームも再現されているので、そんな彼らを自分で操作できるだけでも野球ファンなら楽しめること間違いなし。 また、選手だけでなくメジャー球場も再現されている。ボストン・レッドソックスの本拠地フェンウェイ・パークの“グリーンモンスター”と呼ばれるフェンスなど、特徴的なスタジアムも体感できる。 ※球場の画像はKONAMI公式提供画像。ゲームのスクリーンショットではありません。 さて、本作は『プロスピA』のメジャーリーグ版とも言える作品で、集めた選手で自分好みのオーダーを組み、メジャーリーグのシーズンを戦ったり、リアルタイム対戦でライバルたちと競うことになる。 すでに『プロスピA』を遊んでいるプレイヤーならいつもの感覚ですぐに遊べるはずだ。もちろん本作ならではの機能もあるので、代表的なものをいくつか紹介しよう。ただし、先行プレイで遊べる時間が限られていたため、すべてを網羅しているわけではない点はご容赦願いたい。 投球も打撃も直感的に操作可能。『プロスピA』プレイヤーなら同じ感覚で楽しめる。 まず、試合進行について。 『プロスピA』では試合の限られたハイライトシーンのみを自分で操作する形式だが、本作では、 ・フルプレイ ・ハイライト ・フルオート の3パターンから選択可能。このとき、フルプレイを選択した場合でも試合途中からフルオートに変更できるほか、ひとりずつ打順をスキップして好きな選手を操作するといった操作も可能。 サクっと遊びたいときはハイライト、がっつり遊びたいときはフルプレイ……といった具合に自由に選べるようになっている。この仕組みは、ぜひ『プロスピA』にも逆輸入してほしいところだ。 画面下部の出番タイプの欄をタップすれば、どのモードで試合を行うかを選択可能。 画面最下部のボタンで操作タイミングを調整可能。左から“フルオート時の倍速選択”、“フルオートで進行”、“ひとりだけ打順を進める”、“出番操作を行う”の4つから選べる。 続いて、データについて。細かく選手データを取得し試合に活用しているメジャーリーグに合わせて、対右投手・対左投手でミート能力が分かれていたり、OPS(出塁率と長打率を足した、得点への貢献度を示す打撃指数“On Plus Slugging”の略)や、WHIP(1イニングあたりに何人の出塁を許したかを示す投手指数“Walks plus Hits per Inning Pitched”の略)も表示される。 マックス・マンシーの右ミートは42、左ミートは40となっている。ブリュワーズのコリン・レイ、WHIPは1.19だ(※2023年シーズンの成績を反映)。 最後に、バッティングについて。ゾーン打ち、ミート打ち、強振が選べるのは『プロスピA』と同じだが、ゾーン打ちの際に“スイートスポット”を投球ごとに自由に移動可能になっている。 ゲームに慣れてくると強振を使うケースが増えてくると思われるが、バッティングが苦手なプレイヤーも「直前にインハイに投げてきたから、今度はアウトローを狙って……」と予想したり、ゾーン打ちでもより深い駆け引きが楽しめるようになった。 “ゾーン打ち”の際に、スイートスポットを投球前に移動可能。投手が投げてきそうなコースに移動しておこう。 まとめ というわけで、近日(2024年秋)配信予定の『メジャスピ』について紹介した。 野球が好きな人はもちろんのこと、ニュースなどをきっかけに最近メジャーリーグに興味を持った人、『プロスピA』を遊んでいる人にオススメの作品になっている。配信開始当日からはグレードIIIの“カバーアスリート:大谷 翔平(DH)”が手に入るキャンペーン“Shotime Login Bonus”を開催予定で、期間中にログインするだけで誰でも獲得可能になっているほか、グレードIVの“カバーアスリート:大谷 翔平(DH)”を入手できる特別なスカウトも開催予定とのこと。 気になる人は、ひとまず触れてみてはいかがだろうか? スカウトで手に入れられるグレードIVの大谷選手。能力はすべてAまで上がり、非の打ち所がない。 最後に、ここからは完全に余談となるが、『プロスピA』と言えば、自称YouTuberことサンディエゴ・パドレス所属のダルビッシュ有選手。 じつは、過去にセ・リーグ所属の選手のみでオーダーを組む“第43回最強決定戦セ・リーグ限定リーグ”で101勝39敗の成績で1位に輝いたこともあるトッププレイヤーなのだ。これからオフシーズンに入ることもあり、本作もやり込む予定なのか個人的に注目している。 [2024年10月23日13:36追記] 配信開始されました。