ロッテ打線の粘り強さは見事!【伊原春樹の「野球の真髄」】
8月20日のソフトバンク戦[ZOZOマリン]、10回二死から2点差をひっくり返したロッテ/写真=内田孝治
ソフトバンクベンチの“油断”が悪夢を引き起こした。8月20日、ロッテ戦(ZOZOマリン)。2対2で迎えた10回表、ソフトバンクは二死二、三塁から四番・栗原陵矢の右前への適時打で2点を勝ち越した。その裏、9回裏に守護神の森唯斗が登板していたので、2年目の泉圭輔がマウンドへ。そこまで17試合に登板して5ホールドを挙げ、防御率1.62。徐々に実績を積み上げている右腕だが、“この回を抑えれば勝てる”というシチュエーションでかかるプレッシャーは相当なものだ。 しかも、ロッテの打者はしつこい。先頭の福田秀平は粘った末に四球を選ぶ。続く角中勝也も冷静に球を見極め四球。無死一、二塁となって打席には中村奨吾が入った。真ん中低め、146キロ直球をたたいた打球はワンバウンドして三塁手・松田宣浩のグラブへ。捕球した瞬間、松田は三塁ベースを踏み、二塁へ転送し、送球を受けた牧原大成は素早く一塁へ投げた。私も食らった経験があるが・・・
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週刊ベースボール