【シンガポール】西武鉄道、観光局とレストラン列車で提携
西武鉄道(埼玉県所沢市)は、シンガポール政府観光局(STB)の日本支局と提携し、全席レストラン車両の観光列車「西武 旅するレストラン『52席の至福』」を通じたコラボ企画を実施する。 コラボ企画の一環として、8月21日に西武新宿駅発、西武秩父駅着のブランチコースを運行。東京のシンガポール料理店「シンガポール海南鶏飯」が監修し、同国の料理やデザート、現地で長年親しまれている「タイガービール」などを提供する。料金は1人1万5,000円(税込み)。食事代や乗車チケットなどが含まれる。 1号車では政府観光局がシンガポールの魅力を紹介するパネル展示や装飾を行い、同国に滞在しているような気分を味わってもらう。 来年1~3月期には創作シンガポール料理をコースで提供する。ミシュランの一つ星を獲得したフランス料理店「ノル(nôl、東京都中央区)」の野田達也氏が監修シェフを務める。 「52席の至福」は2016年に運行を開始。4両編成 (定員52人)で臨時電車として、土休日を中心に年間100日程度運行している。外装・内装デザインは世界的な建築家の隈研吾氏が担当した。有名店・シェフ監修のコース料理を季節替わりで提供する。 西武鉄道は、「52席の至福と、シンガポール政府観光局の外国人観光客誘致キャンペーン『メード・イン・シンガポール』は特別で新鮮な体験ができるという点で共通していることから、両者の取り組みは親和性が高い」と説明した。 西武鉄道は、訪日旅行のリピート率が高く日本国内での1人当たり消費金額がアジアでも屈指の高さのシンガポールで西武グループ、西武鉄道の新たな顧客獲得を目指す。同国で52席の至福のキャンペーンや、現地インフルエンサーとの提携などを通じて西武鉄道のPRを展開する予定だ。