【漫画家に聞く】サンタクロース、自分の子どもへのプレゼントはどうしてる? 慌ただしい1日を描いたSNS漫画に感動
サンタクロースは多くの子どもたちに幸せを届けてきたが、家族がいるのだとしたら、クリスマスをどう過ごしているのだろうか。2023年12月24日のクリスマスイブ、Xに投稿されたオリジナル漫画『あわてんぼうのサンタクロース』は、そんな想像を形にした感動作だ。 もしサンタクロースに家族がいたら……SNS漫画『あわてんぼうのサンタクロース』 本作を手掛けたのは、幼少期に親さんが買ってきた雑誌を読んだことをキッカケに漫画にハマり、高校時代には本格的に制作を開始&漫画賞の応募をするようなったという、らおんさん(@raon_wawaji)。現在は仕事の合間を縫いながら漫画制作を進めていると話すらおんさんに、本作をどのようにして完成させたのかなど話を聞いた。(望月悠木) ■アイデアから完成まで5日間 ――なぜ『あわてんぼうのサンタクロース』を制作したのですか? らおん:「クリスマスに合わせて、クリスマスにちなんだ読切漫画を描きたいな」と思って制作しました。その時に決めていたことは、「サンタクロースを主役にすること」「女性キャラを出すこと」の2つだけ。それを軸にストーリーを考えていきました。とはいえ、取り掛かったタイミングは12月中旬くらいで、アイデアを出してから完成まで5日間くらいで、思いのほか即席で描きました。 ――「サンタクロースを主役にすること」「女性キャラを出すこと」を最初に決めたとのことですが、サンタクロースやセナというキャラはどのように造形したのでしょう? らおん:まずサンタクロースのビジュアルは、みなさんがイメージするわかりやすいサンタクロースにしました。セナもモデルなどは設けておらず、2人とも割りと即席でポンと浮かんだイメージをそのまま落とし込んだ感じです。 ――ちなみに、“トナカイが喋る”という設定が可愛らしくて好きでした。 らおん:こちらもイメージ先行だったので、特に狙いがあったわけではありません。ただ、喋る動物キャラは個人的に好きなので、そこが影響したのかもしれません。 ――本作は『あわてんぼうのサンタクロース』というタイトルですが、ストーリーを作るために曲の「あわてんぼうのサンタクロース」をヒントにしましたか? らおん:タイトルは『あわてんぼうのサンタクロース』ですが、歌から着想を得たわけではありません。みなさんが知っていて、キャッチ―さもあるので、タイトルはそのままお借りした感じです。 ――読みながら「サンタクロースが実在したら職場はこのような感じなのかもしれない」と思いました。サンタクロースの職場はどのようなイメージで描き進めましたか? らおん:今回は時間があまりなかったため、正直あまり細かな設定や背景資料を探して活かしたわけではなかったです。あくまで「配る予定のプレゼント箱がたくさんある」というイメージから膨らませて描きました。 ――これからの漫画制作をどのように展開していく予定ですか? らおん:現在XなどのSNSで活動しています。単発のショート漫画が多いのですが、これからはじっくりシリーズ化できる連載作品を企画・制作していこうと考えています。また、今までSNSで描いた漫画はKindleにまとめているので、よければご一読いただければ嬉しいです。他にも、漫画の描き方のサイトもやっているので、興味があればこちらも見に来てください。
望月悠木