若手生産者が「サトウキビ愛」を語る 第2回「キビ1グランプリ」開催 鹿児島・奄美市
鹿児島テレビ
みなさんは「キビ1グランプリ」というイベントをご存じでしょうか。 鹿児島県の奄美群島でサトウキビを栽培する若手の生産者が、栽培技術やサトウキビ作りの魅力について発表し、順位を競う大会で、7日、鹿児島県奄美市で開かれました。 参加者: 「サトウキビの魅力とは何か?他の作物と違い、買い取り価格が決まっており、ちゃんと管理をやれば、キビは大きく育ち、手間をかけた分もうかる」 「農場の作付面積は180a。まだまだこれからも増えております」 「サトウキビは根が抜かれない限り確実に復活する。これが一番のメリット」 キビ1グランプリ。 若い生産者の意欲を向上させ、新規就農につなげようと、県と奄美群島の12市町村などでつくる、奄美群島糖業振興会が2023年から開いています。 会場では、振興会の会長で、鹿児島県伊仙町の大久保町長が「サトウキビ愛」にあふれる姿であいさつしました。 奄美群島糖業振興会・大久保明会長(伊仙町長) 「群島全体の(サトウキビ)生産量増加につなげてもらえれば」 今回は奄美群島の7つの市や町でサトウキビ栽培に取り組む、20代から40代の7人が出場しました。 LINEグループを作って苗の採取の情報を共有していることや、苗の植え付けに自動操縦の機械を導入していることなどを発表しました。 中には、日頃の管理の大切さを寸劇でアピールする出場者もー 審査結果は4人の審査員の点数と、来場者188人の投票で決まります。 最優秀賞に輝いたのは奄美市の榮力夫さんで、トロフィーや賞金30万円が贈られました。 第2回キビ1GP最優秀賞・榮力夫さん(奄美市) 「今までずっとサトウキビを栽培してきて、へこんだ時もあったが、18年間やってきた成果が評価されたのがすごくうれしい。他の島の人たちと情報を共有して、サトウキビ業界をより一層盛り上げていきたい」 県大島支庁によりますと、2022年度、奄美群島では約5200戸の農家が、37万8千トンあまりのサトウキビを生産し、産出額は93億900万円にのぼるということです。
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