左肘死球で離脱した西武・古賀悠斗、22日のヤクルトとのOP戦で復帰へ ソフトバンク岩井俊介に「全然気にしなくていいよ」
西武の古賀悠斗捕手(24)が22日のヤクルトとのオープン戦(ベルーナドーム)で復帰することになった。 ■左肘に死球を受けて痛がる古賀【写真】 15日のソフトバンク戦で左肘に死球を受けて負傷交代。それ以降は離脱していたが、松井稼頭央監督が21日に「明日は頭で行きたいと思っています。行けるんだったら、3回から5回」とスタメン起用を明言した。 古賀は遠征先の福岡から16日に帰京して検査を受けた。骨に異常はなく、19日に練習復帰したが、ベンチからは外れていた。21日の全体練習ではブルペンで隅田の球を受け、フリー打撃にも参加するなど全メニューを消化。「だいぶ良くなってきたというか、もう大丈夫です」。患部をテーピングで固定したおかげで、こねるようにスイングしてボールに力が伝わらなくなる悪い癖が「出なくなった」と〝けがの功名〟も口にした。 負傷交代した15日の夜、ソフトバンク海野から電話を受けた。死球を当てたドラフト2位ルーキーの岩井が謝罪しようとしていたことを事前に聞いていたため、海野に「自分は全然大丈夫。岩井君に全然気にしなくていいよと言っておいてください」と伝えた。 15日のソフトバンク戦はチームが4死球を受けて騒然となったが、古賀は尾を引いていない。離脱中に「練習できないなら、日ごろ細かく見切れないところまで見てやる」と楽天との開幕カードに向けて打者の癖などを徹底分析。「自分にプラスになるように時間を使った」と前を向いた。 右肘手術から復帰した柘植が19日の広島戦でスタメン出場して好リードを見せた。炭谷や古市も含めた正捕手争いはますます激しくなった。昨秋、今春と侍ジャパンに名を連ねた古賀は「まだチームの中で正捕手と認められていないと思う。認識してもらえるよう、何とか表現していく」と残り3試合となったオープン戦でさらにアピールする。(末継智章)
西日本新聞社