10秒吹けたら「誤嚥」減らせるように 笛状の器具で口周りの筋肉強化、歯科医が「口の健康」指導
京都府京田辺市の南山保育所で、園児の歯科検診にあわせ、地域住民が口の健康について考える講座が開かれた。約10人が、歯科医の指導で唇や口周りの筋肉を鍛える方法を学んだ。 来春閉所予定の同保育所は、地域との交流のため月に2回程度、開放日を設けている。この日は保護者や近隣住民、歯科医のもとで職業体験中の培良中学生らが参加した。 歯科医の大畑正人さん(44)が「好きなものを食べ続けるためにも、口腔機能維持が大切」と話し、参加者は笛状の「吹き戻し」を使い、口回りの筋肉や呼吸筋を鍛える方法を体験。手を使わず唇でくわえて10秒間吹き続けられるようになると、口が開く癖が直り高齢者の誤嚥(ごえん)などを減らせると説明を受けた。 培良中2年の生徒(14)は「地域の人や保護者も勉強できて良い機会」、別の生徒(14)は「中学の健診でも勉強できる機会があったらいいと思う」と話した。