あまりにケガ多すぎ…。現役の「ガラスの天才」(9)足にいくつも爆弾…。稼働率は最低クラスのアタッカー
サッカー選手は常に怪我と隣り合わせだ。1つの怪我でキャリアを棒に振ってしまう選手もいれば、何度も大怪我を負いながらもその逆境を乗り越えて長く活躍する選手もいる。今回は世界最高級の才能がありながらも、怪我に苦しむキャリアを歩んでいる現役の”ガラスの天才”を紹介する。
キングスレイ・コマン(バイエルン・ミュンヘン/フランス代表) 生年月日:1996年6月13日 今季リーグ戦成績:17試合3得点3アシスト 今季シャビ・アロンソ監督が率いるレバークーゼンがブンデスリーガ優勝を飾ったことで、ついにキングスレイ・コマンのデビューシーズンからの連続リーグ優勝が「12」で途絶えた。UEFAチャンピオンズリーグ(CL)でも準決勝で敗退したことからバイエルン・ミュンヘンの12シーズンぶりの無冠が確定している。 今季タイトルを逃したのはコマンだけの責任ではないが、あまりにも稼働率が悪かったのは事実だ。4月に負った内転筋の負傷で一足早く今季絶望が確定している快速WGは、今シーズンだけで5度も戦列を離れている。それも異なる場所の怪我であり、試合に出ることができていても、常に負傷と隣り合わせの状況が続いている。 ハムストリングの負傷癖がある選手はそこだけを気にすれば、ある程度の対策を講じることができるかもしれないが、先述した通りコマンは異なる場所にいくつもの爆弾を抱えている。靱帯の断裂系だけでも「左膝内側側副靱帯断裂」「左足首靭帯断裂」「外側側副靭帯断裂」の3つの大怪我を負った経験があり、筋肉系の怪我も癖になってしまった。彼がキャリアを通して負傷に悩まされ続けているのは、一度もリーグ戦30試合以上に出場したことがない事実が物語っている。
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