大阪・関西万博に「くら寿司」参加、史上最大店舗の詳細は? 総工費は「想像より高かった」
大手寿司チェーン「くら寿司」(本社:大阪府堺市)が9月12日、来たる『大阪・関西万博』への出店について記者説明会を開催。「史上最大店舗」という新店の詳細が語られた。 【写真】畳シートを使用、内観イメージ 1970年の『大阪万博』で「元禄寿司」が注目を集めたことをキッカケに、国内に広がったと言われている「回転寿司」。それから50年を経て今回、「回転ベルトは、世界を一つに。」をコンセプトに、全338席、約135mの回転ベルトを設置した、高さ約7m・長編約40m・短編約20mの同社史上最大店舗を出店する。 店内は既存のグローバル旗艦店同様に、テーブルや柱に白木を、座席には畳シートを使用し、日本風なデザインを施している。そして同社初の試みとして、世界各国のシンボリックな料理を提供すべく、メニューを開発中だという(寿司ではなくサンドメニュー)。 そして同社が2010年よりおこなっている「サステナブル」な観点にも注力。店舗の外壁素材には廃棄予定の「赤貝の貝殻」約33万枚を再利用し、同社の海洋資源の保護の観点から生まれた「低利用魚」や「オーガニックフィッシュ」などを使用している。そのほか、代替ミートなど、サステナブルな食材を使った寿司やメニューの提供を予定しているという。 同社の取締役広報宣伝・IR本部長の岡本浩之氏は「弊社の海外店舗であるアメリカで『回転寿司』は、驚きと感動をもって受け入れられています。ですが、まだ世界で一般的でなく、知らないという方も多い。今回は『寿司テナブル』というテクノロジーがつまった店舗を出店し、次世代のレストランモデルとして『回転寿司』が世界に拡がることを期待します」とアピールした。 総工費は非公表としながら「想像より高かったです」と明かす一幕も。開発中の「世界各国のメニュー」に関しては、「70~80カ国を目指す」と回答した。 現在も都心の店舗では海外観光客が増加しており、「くら寿司 グローバル旗艦店 なんばパークスサウス」では半数以上が海外客とのこと。今回の出店で、同社のさらなる海外周知が見込まれる。出店期間は、2025年4月13日から10月13日。出店場所は、西ゲートのすぐそばの「未来の暮らし」をテーマにした「フィーチャーライフゾーン」。