夫婦別姓を民法などで認めていないのは憲法違反…札幌市の男女が訴えを起こした裁判の初弁論 国は請求の棄却求める 札幌地裁
北海道放送(株)
夫婦別姓を民法などで認めていないのは憲法違反だとして、札幌市の30代の男女が国に損害賠償を求めて訴えを起こした裁判の初弁論が開かれ、国は請求の棄却を求めました。 【写真を見る】夫婦別姓を民法などで認めていないのは憲法違反…札幌市の男女が訴えを起こした裁判の初弁論 札幌市豊平区に住む事実婚の夫婦、佐藤万奈さん(37)と西清孝(32)さんは、夫婦別姓を認めない現在の民法や戸籍法について憲法が保障する「人格権」や「婚姻についての自律的な意思決定」を制約していて憲法違反であり、法律によって婚姻を諦めなければならなかったとして国に合わせて100万円の損害賠償を求めています。 札幌地裁で21日開かれた初弁論で、原告側は2人の意見陳述を求めていましたが裁判所は認めず、訴状や国の答弁書など書面のやりとりのみが行われました。 国は「現在の制度には合理性がある」などとして請求の棄却を求めました。 原告 佐藤万奈さん(37) 「世論調査を見ても賛成が多数なので、裁判官も分かっているはず。改めて(法廷で)言う機会があればいい」 原告 西清孝さん(32) 「幸せになれるカップルが増えるだけの制度。阻む理由は何もないと(伝えたい)」
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