なでしこジャパンが米国遠征から帰国…左SBの守屋都弥「左も期待してもらっていると感じた大会」
パリ五輪出場を決めているサッカー女子日本代表「なでしこジャパン」が11日、成田空港着の航空機で国内組選手とスタッフらが米国遠征から帰国した。参戦した国際親善大会「シービリーブス杯」は米国には1―2で逆転負け、ブラジルは1―1でPK戦で0―3と未勝利に終わった。五輪と同じ中2日で移動を伴うスケジュールで戦った今遠征について、池田太監督は「結果の部分はいろいろ振り返りは必要ですけども、試したかった選手の組み合わせや最終予選から五輪に向けての選手の競争も含めて、ピッチ上、ピッチの外をいろんな収穫がありました」と強調した。 懸案の左サイドでは、普段右サイドのDF守屋都弥(INAC神戸)が第1戦の米国戦で先発起用された。指揮官は「五輪の(選手枠の)18人を考えると、スペシャリストもそうですし、いろんなポジションで力を発揮する選手も必要になる。強豪を相手に経験値を上げることもシービリーブス杯の1つテーマだと考えていた」と明かした。 第1戦の3日ほど前に左サイド起用を聞いたという守屋は、米国戦では前半に左サイドバックとして出場。「守備はしっかりできたと思いますが、攻撃ができなかった」とクロスを上げられなかったことなどの課題を挙げたが、体を張ったプレーでチームを救う場面が何度もあった。「左も期待してもらっていると感じた大会だった。右だけじゃなく、左もという、もう1つチャンスをもらったのかなと思っているので。そこは少しだけれど、応えられたのかな」と話していた。
報知新聞社